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Moon road〜月への道
第5章 月への道を
葬儀が終わり、りえはユウイチの部屋でユウイチが息を引き取ったロッキングチェアーに座っていた。
窓の外に視線はあったが
ユウイチとの思い出を見ていた。
ユウイチはいつも優しかった。
優しい口調で喋り、優しい眼差しで見つめてくれ
優しく抱いてくれ、優しく頭を撫で…
ユウイチといると、優しさに包まれたようでいられた。
りえは涙を流しながらユウイチのブランケットを握りしめた。
りえの肩をポンとタクヤが叩きりえは気付いた。
「大丈夫?」
りえはコクンと頷いた。
「落ち着いたら、親父の物を整理しないとだな…」
タクヤはユウイチの机の引き出しを何気に開けた。
すると封筒が二つあった。
りえ宛とタクヤ宛だった。
タクヤはりえ宛のをりえに渡した。
りえは中から手紙を取り出した。
「愛するりえ。こんなに早く逝くとは思っていなかった。
せめて子供達が成人するのを見届けたかったなぁ。
若い頃からの不規則な生活と不節制な生活が悪かったんだろうな。
反省しても襲っかたようだ。
子供達を宜しく頼む。
先にごめん。
俺がりえを守って生きようと思って、守っていたと思っていたら、りえが俺をいつも守ってくれていたんだって、気づいたよ。
りえが居たから、楽しく生きられ、頑張れた。
りえと出逢ってからはずっとずっと幸せだったよ。
りえ、ありがとう。
タクヤも子供達も俺と同じくらいにりえを愛してるから…
りえはひとりぼっちになっていないから。
それは忘れたらダメだよ。
りえ、愛してる。
ずっとずっと愛してる。」
りえは涙を溢れさせながら
何度も何度も読み返した。
窓の外に視線はあったが
ユウイチとの思い出を見ていた。
ユウイチはいつも優しかった。
優しい口調で喋り、優しい眼差しで見つめてくれ
優しく抱いてくれ、優しく頭を撫で…
ユウイチといると、優しさに包まれたようでいられた。
りえは涙を流しながらユウイチのブランケットを握りしめた。
りえの肩をポンとタクヤが叩きりえは気付いた。
「大丈夫?」
りえはコクンと頷いた。
「落ち着いたら、親父の物を整理しないとだな…」
タクヤはユウイチの机の引き出しを何気に開けた。
すると封筒が二つあった。
りえ宛とタクヤ宛だった。
タクヤはりえ宛のをりえに渡した。
りえは中から手紙を取り出した。
「愛するりえ。こんなに早く逝くとは思っていなかった。
せめて子供達が成人するのを見届けたかったなぁ。
若い頃からの不規則な生活と不節制な生活が悪かったんだろうな。
反省しても襲っかたようだ。
子供達を宜しく頼む。
先にごめん。
俺がりえを守って生きようと思って、守っていたと思っていたら、りえが俺をいつも守ってくれていたんだって、気づいたよ。
りえが居たから、楽しく生きられ、頑張れた。
りえと出逢ってからはずっとずっと幸せだったよ。
りえ、ありがとう。
タクヤも子供達も俺と同じくらいにりえを愛してるから…
りえはひとりぼっちになっていないから。
それは忘れたらダメだよ。
りえ、愛してる。
ずっとずっと愛してる。」
りえは涙を溢れさせながら
何度も何度も読み返した。