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Moon road〜月への道
第5章 月への道を
りえの手を引きながらタクヤは母屋に行った。

りえの顔色は悪かったが
二人の仲睦まじい姿が嬉しかった。


朝食後、タクヤはりえを病院に連れて行った。
タクヤは、心配していた。
生死に関わる病気だったら…

いろんな科を受診した。

タクヤは医師に呼ばれた。
「酷い病気か?」
タクヤはかなりドキドキしていたが

「妊娠8週から9週くらいです」

医師はニコニコしながら答えた。
りえは隣で俯いていた。

「妊娠?」

タクヤは重い病気では無く安心した。

「妊娠によるつわりで体調が悪かったんですね。」

タクヤは笑顔になった。

「りえ、すごいよ!良かったじゃないか。ありがとう!」
りえの手を取りタクヤは喜んだ。

りえは弱く笑顔になった。


タクヤの子供かユウイチの子供か分からなかった。
ユウイチが死ぬ前にセックスをした日からも
当てはまり、タクヤとはその前日にセックスをしていた。

タクヤら病気のユウイチとりえがセックスをしていたなんて思いもよらないだろう…

タクヤの喜びように、りえは胸が痛んだ。

「今は大事な時期なので、性生活も慎重に…。」

内診で精液が残っていたのがバレたかな…
タクヤは恥ずかしく思ったが
夫婦だからいいんだ!と、開き直りながら

「はい、気をつけます。」
と言い、妊娠中の注意事項の冊子を貰っていた。





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