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Moon road〜月への道
第5章 月への道を
新井は自室に戻り、りえがリビングに一緒にソファに座り、りえは飲まずに話しに参加していた。

「綺麗な奥さんでいいですね。私はバツイチで…仕事ばかりしていて逃げられましたよ。」

男はスズキツトムと言い、急成長しているIT企業の社長だった。

「りえさんを口説いている途中なんですよ。」
笑いながらタクヤに言った。

りえは、冗談を…と、笑いながら聞いていた。

タクヤがトイレに立つと
「本気ですよ。」
と、ツトムが言った。

りえは真剣な眼差しに躊躇していた。

「だんだんとね。」
ツトムはりえにウィンクをした。

ツトムはりえの隣りに座り
顔を近づけて話しをしていた。

自分の夢を語っていた。

りえは頷きながら、肩に触れたりしながら励ましていた。

そんな様子を見たタクヤは
りえの横に座り、りえの手を握りながら

「愛する奥様は誰にも渡しませんよ〜。世界でたった一人の奥様ですから。」

そう言ってタクヤはりえの肩を抱き、自分の方に寄せた。

「まぁ、いやだわ。タクヤくん酔ってる。」
りえはタクヤを見つめながら、
久しぶりにタクヤに触れられドキッとしていた。

タクヤはりえの手を握り離さなかった。
りえの指に自分の指を絡ませていた。

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