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Moon road〜月への道
第3章 結婚
部屋に籠ってからタクヤは帰っていなかった。

りえには、帰らないというメールだけが届いていた。



タクヤは10日経っても帰らない。

でも、毎日1度は帰らないと連絡が入る。

りえは元気を取り戻し、仕事はユウイチのところですることにした。

一応、工学部出身で設計士の資格もあり、インテリアデザイナーでもあるりえは、ユウイチにとっては心強いパートナーにはなりそうだった。

りえもユウイチと仕事ができ、嬉しかった。

たまに、あのユウイチとキスをしていた女性が訪ねてくるが、
りえはいい気はしなかった。

あの女性が訪ねてくると、りえは事務所から出される。

ユウイチと、どんな関係なのか、何をしているのか気になった。

気になっても、とやかく言う立場でも無いので、いつもイライラしながら女性が帰るのを待っていた。

女性が帰った後に、ユウイチの唇の周りに口紅がついている時など、嫉妬に狂いそうになるが、ティッシュで優しく笑顔で拭いてあげている。


自分は義父の息子の嫁なのに、義父に恋をしかかっている…

いけない、いけないと思いながらも、いけないと思うと、もっと義父を求めてしまっていた。



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