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Moon road〜月への道
第3章 結婚

朝食を作る時間になってもりえは来ず、
朝食の時間にはタクヤだけが来た。

ユウイチがりえの事を尋ねると、
「まだ、寝てる」
それだけを言いながら黙々と朝食を食べている。

新井は慌てて離れに向かった。
慌てる新井にただ事では無いと思いユウイチも後を追った。

離れの部屋に入り、りえの部屋に入った。
散乱した部屋にボロボロになって倒れているりえがいた。

「りえ?りえ?」
ユウイチはりえを抱き抱えながら、何が起きたのか分からずに、りえを呼んだ。

「りえさん、りえさん」
新井は泣きながらりえを呼んだ。

りえのそばには、錠剤の殻が多数落ちていた。

急いでユウイチは救急車を呼び、タクヤの元に走った。

「タクヤ!タクヤ!」
タクヤはもう出掛けた後だった。


新井は泣きながら、りえの着替えを探し、救急隊に醜態を晒さないように長いカーディガンを羽織らせ、髪を手でといた。

息はまだある…
でも脈拍は弱く心音も弱い

「りえ、りえ!」


救急隊が到着し、りえの打撲痕を見て警察を呼んだ。
りえの元に新井がつき、警察の対応はユウイチがすることにした。

「一体何があったんだ…」

ユウイチはタクヤに電話をし
留守番電話にすぐに戻るようにと伝言した。








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