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妄想短編
第6章 天の先の国
行為を済ませた豚は、ニタニタと笑いながら千夏の首を両手で締め付け殺した
最初から千夏を帰す気などなかったのだ…
意識が途絶えた次の瞬間、千夏は見たこともない空間に浮かんでいた。辺りは真っ白で何もない
先程までの息苦しさも、痛みもなかった。
[気持ちいい…ここは、天国?]
暑くもなく 寒くもない
身体がふわふわと浮かんで僅かに揺れている
音もなく静かなその空間が、今の千夏には、素晴らしく感じた。
だんだんとまた意識が遠くなるのを感じる
だが、先程の苦しさとは違う、穏やかな眠るような感覚だった
「あ…私、消えるんだ」
自分の手を眺めがら呟く
瞼が重たい
何もかも忘れて眠りたい