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NEXT 【完結】
第75章 キタエル

しかも、ジョギングも始めようかと、ちょうど明日の日曜日に講習を受けるのだと言うと、輪をかけて驚いている。
無理もない。
ジョギングは、稜も全く予想していなかった。
「ほー。びっくりだわぁ」
「そんなに鍛えてどーすんの?腹筋でも割るの??」
まさかそんなムキムキになりたい訳ではない。
無駄な脂肪がほとんどついていない羚汰に恥ずかしくないように、少しでもお腹のお肉を落としたいだけだ。
今のところ、大した変化は見受けられないのだが。
「んー、でもさ。外を鍛えるより、中を鍛えた方がいいと思うよ」
有希子がふふっと笑いながら、2人を見渡す。
中とは、体幹のことだろうか。
「そうそう。私も内臓脂肪がさぁ...」
「違う違う。そっちじゃなくてー」
見た目は細い千夏だが、健康診断で内臓脂肪に気をつけるように言われたらしく前から気にしているらしい。
その千夏を有希子が笑いながら珍しく遮る。
「...“膣トレ”って聞いたことない?」
部屋には3人しかいないのに、有希子が身を乗り出して小声になるものだから、千夏と稜も顔を近づける。
「聞いたこと、ていうか、何かで読んだことある!」
声を潜めてもテンションがあがる千夏に、稜も頷く。
「流行り出す少し前ぐらいから、婦人科で勧められてやってるんだけど。効果絶大よ?」
「マジで!!」「そうなの!」
3人目が少しだけ難産だった有希子は、産後に体を痛めたことに気づいた。
その後、夫婦関係が復活した時、痛みを少し伴う違和感があったらしい。
しばらくして、婦人科に相談すると、骨盤の歪みによるものだったらしく。
骨盤の矯正と、そして“膣トレ”とを勧められた。
「鍛え始めて、前よりずっと良くなった気がするのよね」
「それって、やっぱ、感度が増すってこと?」
「それもあるけど。尚が全然違うって喜んでるから」
「全然違うの?鍛え出して、よくなったってこと?」
「若い時より、今が一番イイって。きゃはは!」
稜は友達のそんな話を聞いてしまって、なんだか赤面だ。
昔から有希子と尚の両方を知っているから余計にだろう。
千夏は興味津々で、有希子を質問攻めにしている。
なんだかいたたまれなくなって、3本目のワインを空にしながらそっと会話から外れていると、千夏にそれを指摘される。
「ちょっと!稜もやろうよー!」
無理もない。
ジョギングは、稜も全く予想していなかった。
「ほー。びっくりだわぁ」
「そんなに鍛えてどーすんの?腹筋でも割るの??」
まさかそんなムキムキになりたい訳ではない。
無駄な脂肪がほとんどついていない羚汰に恥ずかしくないように、少しでもお腹のお肉を落としたいだけだ。
今のところ、大した変化は見受けられないのだが。
「んー、でもさ。外を鍛えるより、中を鍛えた方がいいと思うよ」
有希子がふふっと笑いながら、2人を見渡す。
中とは、体幹のことだろうか。
「そうそう。私も内臓脂肪がさぁ...」
「違う違う。そっちじゃなくてー」
見た目は細い千夏だが、健康診断で内臓脂肪に気をつけるように言われたらしく前から気にしているらしい。
その千夏を有希子が笑いながら珍しく遮る。
「...“膣トレ”って聞いたことない?」
部屋には3人しかいないのに、有希子が身を乗り出して小声になるものだから、千夏と稜も顔を近づける。
「聞いたこと、ていうか、何かで読んだことある!」
声を潜めてもテンションがあがる千夏に、稜も頷く。
「流行り出す少し前ぐらいから、婦人科で勧められてやってるんだけど。効果絶大よ?」
「マジで!!」「そうなの!」
3人目が少しだけ難産だった有希子は、産後に体を痛めたことに気づいた。
その後、夫婦関係が復活した時、痛みを少し伴う違和感があったらしい。
しばらくして、婦人科に相談すると、骨盤の歪みによるものだったらしく。
骨盤の矯正と、そして“膣トレ”とを勧められた。
「鍛え始めて、前よりずっと良くなった気がするのよね」
「それって、やっぱ、感度が増すってこと?」
「それもあるけど。尚が全然違うって喜んでるから」
「全然違うの?鍛え出して、よくなったってこと?」
「若い時より、今が一番イイって。きゃはは!」
稜は友達のそんな話を聞いてしまって、なんだか赤面だ。
昔から有希子と尚の両方を知っているから余計にだろう。
千夏は興味津々で、有希子を質問攻めにしている。
なんだかいたたまれなくなって、3本目のワインを空にしながらそっと会話から外れていると、千夏にそれを指摘される。
「ちょっと!稜もやろうよー!」

