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NEXT 【完結】
第76章 いざ、イタリアへ

ドア近くまで行くと、大きな声をあげてクラウディアらしき人物が両手を広げて迎えてくれた。
小柄で小太りの明るい髪の毛に白髪混じりのいかにもイタリアなおばあちゃんという風貌で、弾けんばかりの笑顔で家の中に招き入れてくれる。
言葉はさっぱりわからないが、歓迎してくれているようだ。
何かしゃべらなきゃ。
イタリア語アプリで仕入れた自己紹介をなんとか思い出しながら、挨拶を試みる。
「ぼなせーら。えっと、ぴあちぇーれ。みきあーも、リョウ タカサキ...」
喋り出した途端、2人がきょとんとしたので、変だろうかそれともどこか間違えただろうかと焦る。
なんとか通じたのか、クラウディアは笑顔で何やら返事をしてくれている。
アレックスが、背後で密かに笑っている気がするが気にしないことにする。
居間に案内され、ソファに座らさせる。
スーツケースを運んでいたアレックスも、隣のソファにどかっと座った。
2時間ちょい高速を走らせてきたのだ、無理もない。
クラウディアが、疲れたでしょお茶を用意してるわ。と言っている気がする。
お盆の上には、ティーポットとティーカップが用意されていて、琥珀色のハーブティーだろうかいい香りがする。
「...ぐらっつぇ」
カップを受取りながら、お礼を言う。
「Prego!!」
あ、今のはわかった!
どういたしまして、だった気がする。
カップに口をつけると、ハーブのいい香りが口から鼻に抜けて広がる。
暖かい飲み物が、胃を伝って体中に行き渡る。
そういえば、またイタリアに着いてから何も食べても飲んでもなかった。
「ぼーの!!」
心配そうにのぞき込んでいるクラウディアに、美味しいことを伝える。
ほっとした表情で、まだ飲め飲めと言っているようだ。
横のアレックスが英語で、このハーブはクラウディアが庭で育てているのだと言っているのがニュアンスでわかる。
なるほどと頷いていると、クラウディアが稜と会話するにはアレックスを使うと理解したらしい。
何やらしゃべってアレックスに訳すことを促している。
アレックスが、お腹が減ってないか、何か食べたいかと聞いてくる。
もう時間的には、夜遅い。
お腹が減ったよりも、稜は眠りたかった。
飛行機で寝てないところに、ハーブティーでリラックスしたからか、すぐにでも眠れそうだ。
小柄で小太りの明るい髪の毛に白髪混じりのいかにもイタリアなおばあちゃんという風貌で、弾けんばかりの笑顔で家の中に招き入れてくれる。
言葉はさっぱりわからないが、歓迎してくれているようだ。
何かしゃべらなきゃ。
イタリア語アプリで仕入れた自己紹介をなんとか思い出しながら、挨拶を試みる。
「ぼなせーら。えっと、ぴあちぇーれ。みきあーも、リョウ タカサキ...」
喋り出した途端、2人がきょとんとしたので、変だろうかそれともどこか間違えただろうかと焦る。
なんとか通じたのか、クラウディアは笑顔で何やら返事をしてくれている。
アレックスが、背後で密かに笑っている気がするが気にしないことにする。
居間に案内され、ソファに座らさせる。
スーツケースを運んでいたアレックスも、隣のソファにどかっと座った。
2時間ちょい高速を走らせてきたのだ、無理もない。
クラウディアが、疲れたでしょお茶を用意してるわ。と言っている気がする。
お盆の上には、ティーポットとティーカップが用意されていて、琥珀色のハーブティーだろうかいい香りがする。
「...ぐらっつぇ」
カップを受取りながら、お礼を言う。
「Prego!!」
あ、今のはわかった!
どういたしまして、だった気がする。
カップに口をつけると、ハーブのいい香りが口から鼻に抜けて広がる。
暖かい飲み物が、胃を伝って体中に行き渡る。
そういえば、またイタリアに着いてから何も食べても飲んでもなかった。
「ぼーの!!」
心配そうにのぞき込んでいるクラウディアに、美味しいことを伝える。
ほっとした表情で、まだ飲め飲めと言っているようだ。
横のアレックスが英語で、このハーブはクラウディアが庭で育てているのだと言っているのがニュアンスでわかる。
なるほどと頷いていると、クラウディアが稜と会話するにはアレックスを使うと理解したらしい。
何やらしゃべってアレックスに訳すことを促している。
アレックスが、お腹が減ってないか、何か食べたいかと聞いてくる。
もう時間的には、夜遅い。
お腹が減ったよりも、稜は眠りたかった。
飛行機で寝てないところに、ハーブティーでリラックスしたからか、すぐにでも眠れそうだ。

