この作品は18歳未満閲覧禁止です

- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
NEXT 【完結】
第77章 異国の地

店の奥からは驚いた声がいくつもして、羚汰が軽く手を振る。
奥の店員さんたちは、流石に忙しくて出てこれないのだろう。
何かをもらって店先の人だかりから出た。
「何何??」
「これ?順番待ちのチケット」
羚汰の手の中には、番号の書いた紙があった。
「なんだー。渡し方が怪しくて。何か変なもの受け取ったのかと」
「あはは。怪しいって何だとおもったの」
知り合いの店なのに、しかもちゃんと並ぶんだ。
すごい人だかりでこれからどのぐらい並ぶのだろうか。
「店が長ぼそいし、2階もあるし。持ち帰りの人も多いから。結構すぐ呼ばれるよ」
羚汰の言う通り、15分も待たないうちに呼ばれて席に通された。
店内で、何人かの店員さんがやって来ては羚汰に話しかけ、ハグしていく。
今度は、その度に、稜も紹介してくれて。
皆驚いて喜んで、稜にもハグをして笑って去ってゆく。
入れ替わりやって来て、その度に立ったり座ったりと落ち着いていられない。
そうしていると、もうピザが運ばれてきた。
いつ注文したのか、さっぱりわからない。
かなり大きなピザがどーんと机の上に並ぶから、小さなテーブルはもうピザでいっぱいだ。
「あはは。まあ、食べて。美味しいから!」
アツアツのピザをフォークとナイフでいただく。
気取ってそうしているのではなく、生地が柔らかい上に薄くて手で持てないのだ。
「ん!!!美味しいっ!!!」
薄いけどもちもちっとした生地と、酸味の効いたトマトソース、濃厚なモッツァレラチーズが最高にマッチしている。
オリーブオイルの香りも相まって、最高に美味しい。
「でしょ!」
食べきれないだろうと思っていた大きなピザも、あっという間に2人で平らげた。
30分もしないうちに食べきって。
あの人だかりでも、早く回転するはずだと納得だ。
「稜、奥に挨拶行くよ」
また手を引っ張られて奥の店長なのか、一番年配で恰幅があるらしき人のところへ。
3つもある釜の前で数人で仕事されていて、羚汰に挨拶に来れなかったのだろう。
またハグして、稜を紹介してくれている。
笑って羚汰をバンバン叩いて、何やら2人でまた笑っている。
よっぽど何かを言いたかったのか、稜にイタリア語で話しかけてきて。
笑いながら羚汰が訳す。
「稜のこと、可愛いって。俺には勿体ないから、自分と付き合わないかってさ」
奥の店員さんたちは、流石に忙しくて出てこれないのだろう。
何かをもらって店先の人だかりから出た。
「何何??」
「これ?順番待ちのチケット」
羚汰の手の中には、番号の書いた紙があった。
「なんだー。渡し方が怪しくて。何か変なもの受け取ったのかと」
「あはは。怪しいって何だとおもったの」
知り合いの店なのに、しかもちゃんと並ぶんだ。
すごい人だかりでこれからどのぐらい並ぶのだろうか。
「店が長ぼそいし、2階もあるし。持ち帰りの人も多いから。結構すぐ呼ばれるよ」
羚汰の言う通り、15分も待たないうちに呼ばれて席に通された。
店内で、何人かの店員さんがやって来ては羚汰に話しかけ、ハグしていく。
今度は、その度に、稜も紹介してくれて。
皆驚いて喜んで、稜にもハグをして笑って去ってゆく。
入れ替わりやって来て、その度に立ったり座ったりと落ち着いていられない。
そうしていると、もうピザが運ばれてきた。
いつ注文したのか、さっぱりわからない。
かなり大きなピザがどーんと机の上に並ぶから、小さなテーブルはもうピザでいっぱいだ。
「あはは。まあ、食べて。美味しいから!」
アツアツのピザをフォークとナイフでいただく。
気取ってそうしているのではなく、生地が柔らかい上に薄くて手で持てないのだ。
「ん!!!美味しいっ!!!」
薄いけどもちもちっとした生地と、酸味の効いたトマトソース、濃厚なモッツァレラチーズが最高にマッチしている。
オリーブオイルの香りも相まって、最高に美味しい。
「でしょ!」
食べきれないだろうと思っていた大きなピザも、あっという間に2人で平らげた。
30分もしないうちに食べきって。
あの人だかりでも、早く回転するはずだと納得だ。
「稜、奥に挨拶行くよ」
また手を引っ張られて奥の店長なのか、一番年配で恰幅があるらしき人のところへ。
3つもある釜の前で数人で仕事されていて、羚汰に挨拶に来れなかったのだろう。
またハグして、稜を紹介してくれている。
笑って羚汰をバンバン叩いて、何やら2人でまた笑っている。
よっぽど何かを言いたかったのか、稜にイタリア語で話しかけてきて。
笑いながら羚汰が訳す。
「稜のこと、可愛いって。俺には勿体ないから、自分と付き合わないかってさ」

