この作品は18歳未満閲覧禁止です

- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
NEXT 【完結】
第79章 魅惑の島

ロビーで鍵を貰って、部屋の説明も受けたのか、2人で部屋に向かう。
羚汰が鍵を開けドアを開け、「どうぞ」とボーイのようにして部屋に通してくれる。
なんだか恥ずかしくて、急いで部屋に入った。
「わぁーー!!」
まず目に付いたのは、部屋のことではなく、外の景色だ。
眩しいぐらいの日の光が、室内を照らしている。
稜はそのままその光に導かれるように、部屋の奥にあるバルコニーに出た。
爽やかな風が頬を撫でる。
少し高台にあるのだろう、目の前には大きく海が広がっていて、確かにさっき見ていた景色より随分見晴らしがいい。
人もいない空間なので、海と空とを独り占め状態だ。
一通り感心してから、部屋を振り返る。
通ってきた部屋と同じくらい広いバルコニーがあって。
そこには、どこかで見た事のあるような籐で出来た長椅子が2つと、同じ素材のテーブルがゆったり置いてある。
景色を眺めるものだろう。
その奥には部屋があり、ロビーと同じく白を基調としている。
床はロビーとは違う模様だったが、やはり白地に青の細かな柄が施されていた。
窓にほど近いところにソファがあり、奥にベッドがあるらしい。
ふと羚汰の姿がそのどこにもなくて、慌てて室内に戻る。
「羚汰!?」
ベッドの横のアーチをくぐり抜け、入ってきたドアまで少しだけあった廊下に出ようとして、羚汰にぶつかりそうになる。
「うおっと!」「きゃあ!」
羚汰が身を翻して稜を避け、ぶつかるのを回避した。
見ると手にシャンパングラスを2つ持っている。
「もー、危ないから突進して来ないで」
笑いながら、そのグラスの1つを稜に差し出す。
「だって。姿が見えないから」
「ウェルカムドリンク、持ってきたくれたからさ」
稜には聞こえなかったが、どうやら本物のボーイさんが来てたらしい。
「あっちで飲もうか」
「うん」
バルコニーに出て、羚汰も景色の良さに少し驚いている。
「確かに稜が叫ぶだけあるね〜」
「叫んでないよ」
「いーや、叫んでた」
不毛な言い合いをしながら、長椅子に腰掛ける。
「稜?どこ座ってんの?」
「へ?どこって??」
羚汰と同じく長椅子に腰をかけた。
確かに寝そべるタイプの長椅子に、腰だけかけるのはおかしいかもしれない。
「ちーがうー。稜は、ここでしょ」
羚汰が自分の膝の上を叩いている。
羚汰が鍵を開けドアを開け、「どうぞ」とボーイのようにして部屋に通してくれる。
なんだか恥ずかしくて、急いで部屋に入った。
「わぁーー!!」
まず目に付いたのは、部屋のことではなく、外の景色だ。
眩しいぐらいの日の光が、室内を照らしている。
稜はそのままその光に導かれるように、部屋の奥にあるバルコニーに出た。
爽やかな風が頬を撫でる。
少し高台にあるのだろう、目の前には大きく海が広がっていて、確かにさっき見ていた景色より随分見晴らしがいい。
人もいない空間なので、海と空とを独り占め状態だ。
一通り感心してから、部屋を振り返る。
通ってきた部屋と同じくらい広いバルコニーがあって。
そこには、どこかで見た事のあるような籐で出来た長椅子が2つと、同じ素材のテーブルがゆったり置いてある。
景色を眺めるものだろう。
その奥には部屋があり、ロビーと同じく白を基調としている。
床はロビーとは違う模様だったが、やはり白地に青の細かな柄が施されていた。
窓にほど近いところにソファがあり、奥にベッドがあるらしい。
ふと羚汰の姿がそのどこにもなくて、慌てて室内に戻る。
「羚汰!?」
ベッドの横のアーチをくぐり抜け、入ってきたドアまで少しだけあった廊下に出ようとして、羚汰にぶつかりそうになる。
「うおっと!」「きゃあ!」
羚汰が身を翻して稜を避け、ぶつかるのを回避した。
見ると手にシャンパングラスを2つ持っている。
「もー、危ないから突進して来ないで」
笑いながら、そのグラスの1つを稜に差し出す。
「だって。姿が見えないから」
「ウェルカムドリンク、持ってきたくれたからさ」
稜には聞こえなかったが、どうやら本物のボーイさんが来てたらしい。
「あっちで飲もうか」
「うん」
バルコニーに出て、羚汰も景色の良さに少し驚いている。
「確かに稜が叫ぶだけあるね〜」
「叫んでないよ」
「いーや、叫んでた」
不毛な言い合いをしながら、長椅子に腰掛ける。
「稜?どこ座ってんの?」
「へ?どこって??」
羚汰と同じく長椅子に腰をかけた。
確かに寝そべるタイプの長椅子に、腰だけかけるのはおかしいかもしれない。
「ちーがうー。稜は、ここでしょ」
羚汰が自分の膝の上を叩いている。

