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第1章 音

ガンっ！！


聞いたことのない大きな音がして、
稜（りょう）はびっくりして飛び起きた

びっくりして声を出した気がしたが、
あまりのことで声にならない。
人間、本当に驚いた時は声なんて出ないものだ。
起きたと同時に、また音がする

ドン！！

またびくりとして、今度はタオルケットを握り締める。

２回目の音がしてからは、いつも通りの静けさなる。


稜は、暗闇の中、枕元のあたりに置いた携帯をそろそろと探す。
時計を置いていないので時間を確認したかった

2:15。

もちろん夜中のだ。


なんの音？？