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NEXT 【完結】
第20章 ウワサ

ふと目が覚めると、羚汰の寝息を感じた。
長い睫をふせて、気持ちよさそうに眠っている。
そう言えば、寝顔を見るの、初めてかも。
外は随分明るくなってきているようだ、水槽の光も全く気にならないほど明るい。
静かな部屋の中、羚汰の寝息と酸素のポンプの音が響いている。
昨日、羚汰が話してくれたあの話。
なんだかまだ信じられない。
こんなに綺麗な子が、ずっと想っていてくれたなんて。
柔らかくふわふわした明るい髪の毛。
耳にいくつも開いたピアス穴。
そっと触る。
まぶた。そして唇。
この目と口で、稜はどこまでも蕩ける。
唇に手がかかったとき、ぱくっと食べられた。
「きゃ!」
にやりと笑って、稜の手を甘噛みしている。
「起きてたの?」
「うーん。たぶん途中から?」
そう言って、指をペロリと舐める。慌てて手を引っ込める。
「や...なんかエロい」
「稜がエロい事考えてたからじゃない?」
「違うし!可愛いなと思って触ってただけ」
「ほんとに〜?俺が寝てる間に何かヤラしいことしてたんでしょ〜!ひょっとして、俺、寝込みヤらやられちゃった?」
ハッと驚くフリをして、下半身を覗き込む。
「ひどっ!!いくらなんでも、そんな事しない!!」
羚汰の脇腹を軽くパンチする。
くすぐったがりなのは、ついさっき知ったばかりだ。
案の定、軽くこそばゆがって、仕返しをしてくる。
2人でつつきあってじゃれあう。
いつしか、抱き合って笑っていた。
「やべー。ちょー楽しい!」
「うふふ。バカップルだよ」
「バカップル?なにそれ?ま、いっか。バカップル最高!!」
見つめあって笑いあってキスをする。
朝にふさわしい、爽やかなキス。
と思っていたのは稜だけのようで、どんどん羚汰が入ってくる。
「...んんっ、ちょ、羚汰っ」
「...何」
「パン、食べない?」
「パン〜??」
「昨日渡したじゃん。お腹空いたでしょ」
「...確かにお腹は減ったけど」
「駅前に最近新しくできたお店のパンだよ〜。昨日昼に会社の皆で並んで買ったんだー。カレーパンが幻のカレーパンなんだって!限定300個がお昼頃にはいつも完売なの。それが買えたんだ〜!!」
「カレーパン...」
「揚げてないカレーパンらしいから、二日目も美味しいってゆってたよ!」
長い睫をふせて、気持ちよさそうに眠っている。
そう言えば、寝顔を見るの、初めてかも。
外は随分明るくなってきているようだ、水槽の光も全く気にならないほど明るい。
静かな部屋の中、羚汰の寝息と酸素のポンプの音が響いている。
昨日、羚汰が話してくれたあの話。
なんだかまだ信じられない。
こんなに綺麗な子が、ずっと想っていてくれたなんて。
柔らかくふわふわした明るい髪の毛。
耳にいくつも開いたピアス穴。
そっと触る。
まぶた。そして唇。
この目と口で、稜はどこまでも蕩ける。
唇に手がかかったとき、ぱくっと食べられた。
「きゃ!」
にやりと笑って、稜の手を甘噛みしている。
「起きてたの?」
「うーん。たぶん途中から?」
そう言って、指をペロリと舐める。慌てて手を引っ込める。
「や...なんかエロい」
「稜がエロい事考えてたからじゃない?」
「違うし!可愛いなと思って触ってただけ」
「ほんとに〜?俺が寝てる間に何かヤラしいことしてたんでしょ〜!ひょっとして、俺、寝込みヤらやられちゃった?」
ハッと驚くフリをして、下半身を覗き込む。
「ひどっ!!いくらなんでも、そんな事しない!!」
羚汰の脇腹を軽くパンチする。
くすぐったがりなのは、ついさっき知ったばかりだ。
案の定、軽くこそばゆがって、仕返しをしてくる。
2人でつつきあってじゃれあう。
いつしか、抱き合って笑っていた。
「やべー。ちょー楽しい!」
「うふふ。バカップルだよ」
「バカップル?なにそれ?ま、いっか。バカップル最高!!」
見つめあって笑いあってキスをする。
朝にふさわしい、爽やかなキス。
と思っていたのは稜だけのようで、どんどん羚汰が入ってくる。
「...んんっ、ちょ、羚汰っ」
「...何」
「パン、食べない?」
「パン〜??」
「昨日渡したじゃん。お腹空いたでしょ」
「...確かにお腹は減ったけど」
「駅前に最近新しくできたお店のパンだよ〜。昨日昼に会社の皆で並んで買ったんだー。カレーパンが幻のカレーパンなんだって!限定300個がお昼頃にはいつも完売なの。それが買えたんだ〜!!」
「カレーパン...」
「揚げてないカレーパンらしいから、二日目も美味しいってゆってたよ!」

