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NEXT 【完結】
第22章 カップルとしての初デート

料金を払うとき、学生と一般が値段が違って。
羚汰は学生で、稜は一般。1時間単位の値段にしたら大した差はないのだが、ぱきっと分けられたその境が、二人の年齢差を強く物語っていた。
なんかそれが今更ながらにショックで、しばし止まっていると羚汰が全て支払いをすませた。
「ダメだよ!払うんだから」といっても、
「いいんだよ。デート代は男に出させて?」と言ってきかない。
「でも」学生でお金がないのに...。
「お弁当のお礼ってことで」
「そんな!こんなにしないよ」
「じゃ、また作って?」
羚汰が財布をカバンにしまって、左手を差し出す。
稜は頷きながら右手を出して指を絡めた。
「...美味しかった?」
「スゲー美味かった。こないだ“料理はぼちぼち”ってゆってたのにー」
「よかった。おむすび、足りた?」
どのくらい食べるかわからないから、特大おむすびを3個入れておいた。
中はそれぞれ、牛肉のしぐれ煮、唐揚げ、生姜焼き。の肉3種。
野菜スープとおむすびなので、おむすびの具は若いから肉がいいだろうとそんなメニューにしてみた。
「3個は多かった。2個でもかなりキツかったよ。どんだけ食べると思ってんの?しかも、肉ばっか」
羚汰がちょっと困ったように笑いながら、でも嬉しそうにしている。
その姿がとても愛おしい。
「だって、足りなかったらいけないからー」
「いつものやつらと食べてたら、みんな羨ましがって、1個取られたから。まあ、ちょうどよかったけど。今度から2個ね。...食べられんのヤだし」
今度は少し拗ねたようにしている。
稜は、つい笑顔で羚汰を見つめてしまう。
「わかった」
「...俺の顔ばっか見てないで。どれやんの?」
2人で手をつないでしゃべりながらぐるぐる店内をしてみた。
沢山遊ぶものがあって、どれにしようか決めきらない。しかし屋上は寒そうだ。
ゲームセンターが目に入る。
4階〜の施設内のゲームは全て無料だ。
「ゲームしよ?」
カーレースやバイクレースの機械が山ほど並んでいる。
他にも音楽系や、シューティング系、ボールを当てるもの、などなど。
空いているものを片っ端からやっていった。
あっという間にバスの時間になる。
2人は慌ててバスに乗り込んだ。
最終のバスは満員で、補助椅子に座るハメになってしまった。
羚汰は学生で、稜は一般。1時間単位の値段にしたら大した差はないのだが、ぱきっと分けられたその境が、二人の年齢差を強く物語っていた。
なんかそれが今更ながらにショックで、しばし止まっていると羚汰が全て支払いをすませた。
「ダメだよ!払うんだから」といっても、
「いいんだよ。デート代は男に出させて?」と言ってきかない。
「でも」学生でお金がないのに...。
「お弁当のお礼ってことで」
「そんな!こんなにしないよ」
「じゃ、また作って?」
羚汰が財布をカバンにしまって、左手を差し出す。
稜は頷きながら右手を出して指を絡めた。
「...美味しかった?」
「スゲー美味かった。こないだ“料理はぼちぼち”ってゆってたのにー」
「よかった。おむすび、足りた?」
どのくらい食べるかわからないから、特大おむすびを3個入れておいた。
中はそれぞれ、牛肉のしぐれ煮、唐揚げ、生姜焼き。の肉3種。
野菜スープとおむすびなので、おむすびの具は若いから肉がいいだろうとそんなメニューにしてみた。
「3個は多かった。2個でもかなりキツかったよ。どんだけ食べると思ってんの?しかも、肉ばっか」
羚汰がちょっと困ったように笑いながら、でも嬉しそうにしている。
その姿がとても愛おしい。
「だって、足りなかったらいけないからー」
「いつものやつらと食べてたら、みんな羨ましがって、1個取られたから。まあ、ちょうどよかったけど。今度から2個ね。...食べられんのヤだし」
今度は少し拗ねたようにしている。
稜は、つい笑顔で羚汰を見つめてしまう。
「わかった」
「...俺の顔ばっか見てないで。どれやんの?」
2人で手をつないでしゃべりながらぐるぐる店内をしてみた。
沢山遊ぶものがあって、どれにしようか決めきらない。しかし屋上は寒そうだ。
ゲームセンターが目に入る。
4階〜の施設内のゲームは全て無料だ。
「ゲームしよ?」
カーレースやバイクレースの機械が山ほど並んでいる。
他にも音楽系や、シューティング系、ボールを当てるもの、などなど。
空いているものを片っ端からやっていった。
あっという間にバスの時間になる。
2人は慌ててバスに乗り込んだ。
最終のバスは満員で、補助椅子に座るハメになってしまった。

