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NEXT 【完結】
第24章 恐怖の女子会

「それでは、かんぱーい!!」
会社の女子会が、焼き鳥をメインで取り扱うチェーン居酒屋で行われた。
本当はもっとこじゃれた店がよかったのだが、忘年会シーズンでどっこもいっぱいである。
部屋も個室ではなく大部屋の一角なので、わいわいガヤガヤとかなり賑やかだ。
焼き鳥がメインといっても、このチェーンは鍋も種類が豊富で人気がある。コースには必ずこの鍋がはいっているのだ。
みんなで、コースのサラダをつっつきながら、早速尋問が始まる。
「で、どこ勤めている人なの!?」
皆の視線が集まる。
「えーっと、...飲食系?かな」
稜はびくびくしながら答える。
本当は学生だが、飲食系に勤めているのもウソではない。
「飲食系?」
「...板前とか?シェフとか??」
「居酒屋とかかも〜!」
「カフェとかバーとか?」
「まさか!!ホスト!?!」
「ホストじゃないよ!!」
稜が慌てて否定する。
「ですよね〜。マサカね〜」
みんなが顔を見合わせ苦笑している。
「で、何してる人なんですか?」
ホントの店を言ったら、見に行きそうだ。
「えーっと、バリスタ、かな?」
「バリスタ??カフェですか?」
「えー?スタバ?」
「スタバじゃない!」
あー、バリスタとか言わない方がよかった?
どんどん首を絞めている気がする。
「どこのカフェなのよう!!」
「...内緒ですっ!!」
「えーーー!!」
「だって、言ったら皆見に行くでしょ?」
「そりゃ行くわよ!」
「見に行く!!」
「だから言いません!」
皆、口々にブーイングだ。
「写真とかないんですかぁ?」
写真...。2人であまり出かけないから、まだ写真はない。
「あ、あるかも」
皆が稜の周りに寄ってくる。
イルミネーションを見に行ったとき、2人で並んで撮った。羚汰のスマホで撮ったのを、後日送ってもらっていた。
「えー!暗くてよく見えない」
「メガネないから、見えないわぁ」とは数子。
「なんか背低〜い!」
この日、稜はまさか一緒に出かけることになるとは思わず、ヒールのあるブーツを履いていた。写真で見る限り、ほぼ同じ高さだ。
「なんかこの写真、よそよそしくないですか?」
「あ、このデートの後で、正式に、その、付き合うことになったから、かな」
「きゃ!何それっ!」
会社の女子会が、焼き鳥をメインで取り扱うチェーン居酒屋で行われた。
本当はもっとこじゃれた店がよかったのだが、忘年会シーズンでどっこもいっぱいである。
部屋も個室ではなく大部屋の一角なので、わいわいガヤガヤとかなり賑やかだ。
焼き鳥がメインといっても、このチェーンは鍋も種類が豊富で人気がある。コースには必ずこの鍋がはいっているのだ。
みんなで、コースのサラダをつっつきながら、早速尋問が始まる。
「で、どこ勤めている人なの!?」
皆の視線が集まる。
「えーっと、...飲食系?かな」
稜はびくびくしながら答える。
本当は学生だが、飲食系に勤めているのもウソではない。
「飲食系?」
「...板前とか?シェフとか??」
「居酒屋とかかも〜!」
「カフェとかバーとか?」
「まさか!!ホスト!?!」
「ホストじゃないよ!!」
稜が慌てて否定する。
「ですよね〜。マサカね〜」
みんなが顔を見合わせ苦笑している。
「で、何してる人なんですか?」
ホントの店を言ったら、見に行きそうだ。
「えーっと、バリスタ、かな?」
「バリスタ??カフェですか?」
「えー?スタバ?」
「スタバじゃない!」
あー、バリスタとか言わない方がよかった?
どんどん首を絞めている気がする。
「どこのカフェなのよう!!」
「...内緒ですっ!!」
「えーーー!!」
「だって、言ったら皆見に行くでしょ?」
「そりゃ行くわよ!」
「見に行く!!」
「だから言いません!」
皆、口々にブーイングだ。
「写真とかないんですかぁ?」
写真...。2人であまり出かけないから、まだ写真はない。
「あ、あるかも」
皆が稜の周りに寄ってくる。
イルミネーションを見に行ったとき、2人で並んで撮った。羚汰のスマホで撮ったのを、後日送ってもらっていた。
「えー!暗くてよく見えない」
「メガネないから、見えないわぁ」とは数子。
「なんか背低〜い!」
この日、稜はまさか一緒に出かけることになるとは思わず、ヒールのあるブーツを履いていた。写真で見る限り、ほぼ同じ高さだ。
「なんかこの写真、よそよそしくないですか?」
「あ、このデートの後で、正式に、その、付き合うことになったから、かな」
「きゃ!何それっ!」

