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NEXT 【完結】
第31章 相談

慌てて稜が事務所に戻る。稜のお昼休みの時間がほんの少し過ぎている。
交代でお昼に行く予定にしていた、里奈と麻衣が少しイライラしながら待っていた。
「遅くなってごめん。お昼にどーぞ」
稜と同じ時間にお昼休みを取った瞳は、もう電話を受けていて、その他のスタッフは出掛けていた。
次、電話がかかってきたときに対応出来ないからと、里奈達は稜が帰るまで出掛けられなかったのだ。
「もー!彼氏と電話ですか!?」
「違う!友達友達」
「いいなぁ。ラブラブ羨まし〜」
違うと言っているのに、2人は聞く気がなさそうだ。
「はいはい」
あしらうように、2人の背中を押す。
「桃香ちゃんもあの彼と上手く行きそうだし、瞳ちゃんも結局ヨリがもどっちゃったみたいだし。高崎さんはラブラブだし!つまーんなーい!」
麻衣が、電話している瞳の手前あまり大きな声をださないようにジタバタしている。
「麻衣ちゃんたちも、ほら、誰だっけ?あの彼とは??」
こないだの女子会後のカラオケに来ていて、2人共が気になっている人物だ。
2人が、げんなりしたように顔を見合わせている。
「ユウキくんですか」
「なんかぁー。ナルシー過ぎて、ヤになっちゃった」
「...そうなんだ」
何かあったらしい。
お喋りな2人が一気に静かになった。
「高崎さんのその彼氏さんは、フリーの友達いないですかね?コンパしません??」
「あっ!いいね!バリスタ〜!!」
「いやいや!!無理無理っ!!」
「えー!聞くだけ聞いてみてくださいよぉ〜!」
事務所に電話が鳴る。
「でなきゃ。ほら、お昼に行って」
そう言いながら、稜は事務所の電話を取った。
バリスタって半ば嘘ついたし、歳も確か26歳って嘘ついたし、そんなの頼めるわけない。
そういえば、稜の友達の話や職場の話はするけど、羚汰の友達の話はあまりしない。
お弁当を初めて作った時に量が多くて分けた、とは言っていたが、固有名詞が出てきたことがない。
昨日、イタリア人の友達とスカイプがどーのとは言ってたけど、いつの時の友人なのか知らない。バイト先の人だろうか。
こうやって考えてみると、羚汰の事をあまり知らないのでは。
交代でお昼に行く予定にしていた、里奈と麻衣が少しイライラしながら待っていた。
「遅くなってごめん。お昼にどーぞ」
稜と同じ時間にお昼休みを取った瞳は、もう電話を受けていて、その他のスタッフは出掛けていた。
次、電話がかかってきたときに対応出来ないからと、里奈達は稜が帰るまで出掛けられなかったのだ。
「もー!彼氏と電話ですか!?」
「違う!友達友達」
「いいなぁ。ラブラブ羨まし〜」
違うと言っているのに、2人は聞く気がなさそうだ。
「はいはい」
あしらうように、2人の背中を押す。
「桃香ちゃんもあの彼と上手く行きそうだし、瞳ちゃんも結局ヨリがもどっちゃったみたいだし。高崎さんはラブラブだし!つまーんなーい!」
麻衣が、電話している瞳の手前あまり大きな声をださないようにジタバタしている。
「麻衣ちゃんたちも、ほら、誰だっけ?あの彼とは??」
こないだの女子会後のカラオケに来ていて、2人共が気になっている人物だ。
2人が、げんなりしたように顔を見合わせている。
「ユウキくんですか」
「なんかぁー。ナルシー過ぎて、ヤになっちゃった」
「...そうなんだ」
何かあったらしい。
お喋りな2人が一気に静かになった。
「高崎さんのその彼氏さんは、フリーの友達いないですかね?コンパしません??」
「あっ!いいね!バリスタ〜!!」
「いやいや!!無理無理っ!!」
「えー!聞くだけ聞いてみてくださいよぉ〜!」
事務所に電話が鳴る。
「でなきゃ。ほら、お昼に行って」
そう言いながら、稜は事務所の電話を取った。
バリスタって半ば嘘ついたし、歳も確か26歳って嘘ついたし、そんなの頼めるわけない。
そういえば、稜の友達の話や職場の話はするけど、羚汰の友達の話はあまりしない。
お弁当を初めて作った時に量が多くて分けた、とは言っていたが、固有名詞が出てきたことがない。
昨日、イタリア人の友達とスカイプがどーのとは言ってたけど、いつの時の友人なのか知らない。バイト先の人だろうか。
こうやって考えてみると、羚汰の事をあまり知らないのでは。

