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NEXT 【完結】
第1章 音
。。。ひょっとして、喘ぎ声??


そう気づいた時、稜は体の奥から何かぐらりとしたものがこみ上げてくるのを感じた。
他人の情事を聞いてしまった恥じらいなのか、
隣人に対してのイラ立ちなのか。
たぶん両方だろう。


「.........んっ」


聞こえるのは若い女の子の声。
くぐもってはっきりは聞こえてこないが、
テレビの音でないのは明らかだ。


「........だっ........あんっっ......」


「......」


女の子の声はいくらか聞こえてくるが、
男の子の声は聞き取れない。


「ああああっ!!!!」


一段と大きくなったその声で、
固まっていた稜は我に帰り立ち上がって壁から離れた。

大学の時から長くこのマンションに住んでいるが、他人の情事が聞こえたことはなかったので、動揺がかくせない。
心臓が激しく鼓動し、顔が赤くなるのがわかる。

ひとまず台所にまでよろよろと歩いていき、
冷蔵庫から麦茶を取って飲む。


「.......あああっ!!まって!!まって!!!」


いくらかこもってきこえるものの、
狭いワンルームだ、
台所に立っていても聞き取れるぐらいになってきた。


「やだっ!!!や、やめてええええ!!!」


もちろん、言葉と裏腹にやめて欲しいという意欲は感じ取れないほど、乱れた声。
しかし、自然に出る以上の、故意的なものが感じられる



「ああああーー!!!」

一段と大きくなる歓声

そしてしばしの沈黙。



「あっ...あっ...あっ...あっ!んっあっ!!!」


時折だった喘ぎごえが律動的なものに変わった。
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