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NEXT 【完結】
第36章 お泊り会

千夏たちの新居は、まだ思いっきり新築の匂いがした。
昼過ぎに千夏が車で、最寄の駅まで電車でやってきた稜と有希子を迎えに行き、そのアシでスーパーで買い出しを済ませてから、新居にやってきた。
まだ4時だったが、日が傾いていて南向きの大きな窓からは、綺麗な夕日が見える。
新居は少し高台にあるらしく、窓の下には家並みが見える。
広いリビングには白っぽい3人掛けの大きなソファーと、1人用の紺色のソファーが置いてある。
棚や家具などがどれもオシャレで、こだわって色々買い揃えたのがよくわかる。
「うわーっ!凄いキレイ!」
「モデルルームみたいだね~」
「やっと片付いたトコよぉ~。あ、そっちの扉は開けないでね。まだのやつ、そこに突っ込んだから」
有希子が、紺色のソファーに座ろうとすると、慌てて千夏が制する。
「ごめん!それ、貴之専用ソファーだから」
「えっ。そうなの」
「ごめんね~。なんかスッゴイこだわっててさ~。私も座らせて貰えないの」
「ええっ。何それ」
「...確かに、そのソファーだけ、浮いてるね」
「あら。稜、わかる?」
稜でなくてもわかるほど、そのソファーだけ、色味から素材からデザインまで、他の家具と違うカンジがうする。
「このソファー買う買わないでケンカしちゃってさ~」
「確かに、いい素材」
有希子が背もたれの部分をそっと触る。
「すっんごいするのよ。ここだけの話....」
どうせ3人しかいないのに小声になる千夏に合わせて、2人も顔をよせ金額を教えてくれる。
「「えええっ!!」」
「...そりゃ、喧嘩になるわ~」
「でしょ。でも、結局、新車を諦めてもいいから、このソファーがいいって言われちゃって~」
貴之はまだ独身時代からの中古の車に乗っているらしい。
つまりは、今日稜たちが乗せてもらった車だ。
確かに相当年季が入っていた。総距離もかなり行っているらしい。
「新車がよかったのに~」
どうやら、千夏の中では車種や色まで決まっていたらしい。
「まあ、車はそのうちまた買えばいいじゃん?子供が産まれたらまた違うの欲しくなったりするし」
有希子がスーパーの袋から野菜を出しながら、千夏をなだめる。
「まーねー。ほかの家具は私の希望がほとんど通ったから、仕方ないかなとは思ってんのー」
昼過ぎに千夏が車で、最寄の駅まで電車でやってきた稜と有希子を迎えに行き、そのアシでスーパーで買い出しを済ませてから、新居にやってきた。
まだ4時だったが、日が傾いていて南向きの大きな窓からは、綺麗な夕日が見える。
新居は少し高台にあるらしく、窓の下には家並みが見える。
広いリビングには白っぽい3人掛けの大きなソファーと、1人用の紺色のソファーが置いてある。
棚や家具などがどれもオシャレで、こだわって色々買い揃えたのがよくわかる。
「うわーっ!凄いキレイ!」
「モデルルームみたいだね~」
「やっと片付いたトコよぉ~。あ、そっちの扉は開けないでね。まだのやつ、そこに突っ込んだから」
有希子が、紺色のソファーに座ろうとすると、慌てて千夏が制する。
「ごめん!それ、貴之専用ソファーだから」
「えっ。そうなの」
「ごめんね~。なんかスッゴイこだわっててさ~。私も座らせて貰えないの」
「ええっ。何それ」
「...確かに、そのソファーだけ、浮いてるね」
「あら。稜、わかる?」
稜でなくてもわかるほど、そのソファーだけ、色味から素材からデザインまで、他の家具と違うカンジがうする。
「このソファー買う買わないでケンカしちゃってさ~」
「確かに、いい素材」
有希子が背もたれの部分をそっと触る。
「すっんごいするのよ。ここだけの話....」
どうせ3人しかいないのに小声になる千夏に合わせて、2人も顔をよせ金額を教えてくれる。
「「えええっ!!」」
「...そりゃ、喧嘩になるわ~」
「でしょ。でも、結局、新車を諦めてもいいから、このソファーがいいって言われちゃって~」
貴之はまだ独身時代からの中古の車に乗っているらしい。
つまりは、今日稜たちが乗せてもらった車だ。
確かに相当年季が入っていた。総距離もかなり行っているらしい。
「新車がよかったのに~」
どうやら、千夏の中では車種や色まで決まっていたらしい。
「まあ、車はそのうちまた買えばいいじゃん?子供が産まれたらまた違うの欲しくなったりするし」
有希子がスーパーの袋から野菜を出しながら、千夏をなだめる。
「まーねー。ほかの家具は私の希望がほとんど通ったから、仕方ないかなとは思ってんのー」

