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NEXT 【完結】
第37章 クリスマスの奇跡

思ったより早く片付いたので、クリスマスだしとケーキを焼く。
ケーキと言っても大したものは作れない。
ホットケーキの生地を薄く焼き、買っておいたイチゴと生クリームをくるっと丸めた生地の中に入れ、簡単なロールケーキを作る。
それを適当にカットして、立てらせて上からも生クリームをかけて、丸ごとのイチゴを先に乗せ、キャンドルに見立てたケーキだ。
これなら大した量ではないし、夜中にでもペロリと食べれそうだ。
2人でやるクリスマスパーティは、今度の月曜日だしこれでいいよね?
居間のエアコンを付けて待っといてと、羚汰から連絡が入る。
どうやらバイトが終わったらしい。
今日も終電ギリギリ間に合うらしい。
嬉しいけど、逆にお店はいいのかな...。
「ただいまっ!!!」
駅から走って帰って来たのか、かなり息があがっている。
いつもなら玄関先で熱烈なハグとキスがあるのに、すぐさま腕を掴まれ、居間へと移動する。
「早く、こっち」
ずんずん進んで、奥のソファーに座らされる。
「え。何、どうしたの?」
「いいから、座って」
羚汰がテーブルの上にケーキが置いてあるのを見つける。
「あ」
「うん。ちょっと、クリスマスだし、作ってみたんだけど」
「...かわいいね。でも、これ、後でいい?」
羚汰がコートを脱ぎながら、稜の隣に座る。
「うん...」
何があったのだろう。すごく胸騒ぎがする。
羚汰の表情から、いい話なのか、悪い話なのかが想像つかない。
「じゃあ、一度冷蔵庫に...」
「そこまで時間かからないから大丈夫」
「...そう?」
マフラーも外して、隣に座る稜の手を握る。
「稜...。質問があるんだけど、いい?」
真剣な顔が近くにある。
「...うん」
羚汰の迫力になんだか押されるようにして稜が返事をする。
片手が稜の頬を包むように触る。
「...稜。緊張してる?」
いつもの羚汰と少し違う気がして、ドキドキする。
「緊張しないで。ちょっと、質問があるだけだから」
にっこり笑う羚汰が、少し稜の心を落ち着かせる。
引き寄せられ、ソファーにもたれる羚汰の胸の中に抱きしめられる。
横に座っている為、肩に顔を押し付けるような体勢になる。
羚汰が移動して、後ろから抱きしめられる体勢に変わる。
ケーキと言っても大したものは作れない。
ホットケーキの生地を薄く焼き、買っておいたイチゴと生クリームをくるっと丸めた生地の中に入れ、簡単なロールケーキを作る。
それを適当にカットして、立てらせて上からも生クリームをかけて、丸ごとのイチゴを先に乗せ、キャンドルに見立てたケーキだ。
これなら大した量ではないし、夜中にでもペロリと食べれそうだ。
2人でやるクリスマスパーティは、今度の月曜日だしこれでいいよね?
居間のエアコンを付けて待っといてと、羚汰から連絡が入る。
どうやらバイトが終わったらしい。
今日も終電ギリギリ間に合うらしい。
嬉しいけど、逆にお店はいいのかな...。
「ただいまっ!!!」
駅から走って帰って来たのか、かなり息があがっている。
いつもなら玄関先で熱烈なハグとキスがあるのに、すぐさま腕を掴まれ、居間へと移動する。
「早く、こっち」
ずんずん進んで、奥のソファーに座らされる。
「え。何、どうしたの?」
「いいから、座って」
羚汰がテーブルの上にケーキが置いてあるのを見つける。
「あ」
「うん。ちょっと、クリスマスだし、作ってみたんだけど」
「...かわいいね。でも、これ、後でいい?」
羚汰がコートを脱ぎながら、稜の隣に座る。
「うん...」
何があったのだろう。すごく胸騒ぎがする。
羚汰の表情から、いい話なのか、悪い話なのかが想像つかない。
「じゃあ、一度冷蔵庫に...」
「そこまで時間かからないから大丈夫」
「...そう?」
マフラーも外して、隣に座る稜の手を握る。
「稜...。質問があるんだけど、いい?」
真剣な顔が近くにある。
「...うん」
羚汰の迫力になんだか押されるようにして稜が返事をする。
片手が稜の頬を包むように触る。
「...稜。緊張してる?」
いつもの羚汰と少し違う気がして、ドキドキする。
「緊張しないで。ちょっと、質問があるだけだから」
にっこり笑う羚汰が、少し稜の心を落ち着かせる。
引き寄せられ、ソファーにもたれる羚汰の胸の中に抱きしめられる。
横に座っている為、肩に顔を押し付けるような体勢になる。
羚汰が移動して、後ろから抱きしめられる体勢に変わる。

