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NEXT 【完結】
第37章 クリスマスの奇跡

明日には、千夏に訂正を入れなくては。
もちろん、有希子にも。
ああ、弟の空人にはいつ言おう...。
19歳じゃなくて25歳...。
そう言われてみれば、羚汰が25歳に見えるのが不思議だ。
勝手に19歳だと思っていた自分が可笑しい。
「何笑ってるの?」
「うふふ。なんで今まで気付かなかったのかなって」
単なる人違いの“サイトウ リョウ”くんの隠し子に翻弄されたりして。
「隠し子騒動がなかったら、まだ気づかなかったかも。そういう意味では、“サイトウ リョウ”くんに感謝なんだよねー」
「よくわかったね。人違いだって」
「前に言ったじゃん、俺を恨んでるヤツがいるって」
そう言えば、そんなことを言っていた。
その人が、悪い噂をばらまいてるようなこと。
「そいつがなかなか捕まらなくて。今朝やっと捕まえて。んで問いただしたら、“サイトウ リョウ”違いがいるって教えてくれたんだよね。なんでもそいつも一時間違えてたらしくて」
それから、その“サイトウ リョウ”を聞いて回って探して、2時ごろ食堂で見つけたらしい。
「名前だけで、全然あとは似てないのにね」
「あー、なんでも2ヶ月前まで、彼は金髪だったらしい」
髪が明るいパーマで、サイトウリョウ。
その情報だと、彼にたどり着いたのも無理はないか。
「顔は全然違った。んで、ちょーーーナルシストのやな奴だった。...ほら、いんじゃん?お笑いコンビで、N〇N STYLEだっけ?あのキモイ方なカンジ」
また稜がぷっと吹き出す。
千夏は、その彼の性格を聞いて反対していたのかも。
「でも、よかった。それに、今日ー、クリスマスまでにわかったし」
「ギリギリだよね。奇跡じゃん?...ま、間違えたのだって奇跡に近い確率だと思うけど」
「羚汰がキモイ方じゃなくてよかった...」
「うわっ、何ソレ?」
2人で笑ってまたキスを繰り返す。
ついばむようなキスを繰り返し、だんだんと舌が絡み始める。
互いの舌を差し入れ、音を立てるのも厭わず貪るように求めあう。
ソファーにもたれていた羚汰が体を起こして、同時に膝の上の稜を逃すまいと頭を抱えるようにして引き寄せる。
ぐるりと天地がひっくり返り、ソファーの上に押し倒した稜に覆いかぶさり、尚も攻め続ける。
もちろん、有希子にも。
ああ、弟の空人にはいつ言おう...。
19歳じゃなくて25歳...。
そう言われてみれば、羚汰が25歳に見えるのが不思議だ。
勝手に19歳だと思っていた自分が可笑しい。
「何笑ってるの?」
「うふふ。なんで今まで気付かなかったのかなって」
単なる人違いの“サイトウ リョウ”くんの隠し子に翻弄されたりして。
「隠し子騒動がなかったら、まだ気づかなかったかも。そういう意味では、“サイトウ リョウ”くんに感謝なんだよねー」
「よくわかったね。人違いだって」
「前に言ったじゃん、俺を恨んでるヤツがいるって」
そう言えば、そんなことを言っていた。
その人が、悪い噂をばらまいてるようなこと。
「そいつがなかなか捕まらなくて。今朝やっと捕まえて。んで問いただしたら、“サイトウ リョウ”違いがいるって教えてくれたんだよね。なんでもそいつも一時間違えてたらしくて」
それから、その“サイトウ リョウ”を聞いて回って探して、2時ごろ食堂で見つけたらしい。
「名前だけで、全然あとは似てないのにね」
「あー、なんでも2ヶ月前まで、彼は金髪だったらしい」
髪が明るいパーマで、サイトウリョウ。
その情報だと、彼にたどり着いたのも無理はないか。
「顔は全然違った。んで、ちょーーーナルシストのやな奴だった。...ほら、いんじゃん?お笑いコンビで、N〇N STYLEだっけ?あのキモイ方なカンジ」
また稜がぷっと吹き出す。
千夏は、その彼の性格を聞いて反対していたのかも。
「でも、よかった。それに、今日ー、クリスマスまでにわかったし」
「ギリギリだよね。奇跡じゃん?...ま、間違えたのだって奇跡に近い確率だと思うけど」
「羚汰がキモイ方じゃなくてよかった...」
「うわっ、何ソレ?」
2人で笑ってまたキスを繰り返す。
ついばむようなキスを繰り返し、だんだんと舌が絡み始める。
互いの舌を差し入れ、音を立てるのも厭わず貪るように求めあう。
ソファーにもたれていた羚汰が体を起こして、同時に膝の上の稜を逃すまいと頭を抱えるようにして引き寄せる。
ぐるりと天地がひっくり返り、ソファーの上に押し倒した稜に覆いかぶさり、尚も攻め続ける。

