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NEXT 【完結】
第5章 女子会

スペインバルでの女子会がはじまった。
前日の木曜日も、リョウの彼女は来なかった為、稜は少しイライラしてサングリアを飲み干した。
イライラの理由はわかっている。
それが余計、稜にはショックだった。
もう自分は変態なのだと諦めるしかないかもしれない。
あの日以来、リョウに会わないのがせめてもの救いだった。顔を合わせたりしたら、罪悪感で目も見れず逃げ出してしまう。怪しいことこの上ない。
「あら。今度は喧嘩〜?」
数子が、ワインのグラス片手に隣の席に座る。
生ハムサラダや、チーズの盛り合わせ、アビージョに、フリトス、パエリア。様々な料理が運ばれ、軽く会話をしながら食べはじめていた。
密かに数子より遠い席に座っていたのだが、数子のほうが移動してきてしまった。
他のみんなも、食べながらわくわく聞く姿勢を取っている。
苦笑いをしていると、数子からの質問攻撃が始まった。
「で。どうなの~??」
「だから数子さんの勘違いですって」
にこやかに稜は答える。
ここ2日ほど考えた上手い言い訳を用意している。
「最近寝不足なのは、友達の結婚式が来週に控えてて、
その2次会の手伝いをしてるからなんです」
期待していた応えとあまりにも違っていたのだろう。
皆、フリーズしてしまっている。
「...うそぉ!!!」
「嘘じゃないですって。ほら、そう言われたらと思って」
稜はカバンから、結婚式の招待状や2次会の案内のハガキを取り出した。
「大学からの親友の結婚式なので、その時の仲間と協力したり分担したりして、2次会のウェルカムボードとか、ビンゴゲームとか色々作ってたんです。凝り出すと、時間かかっちゃって~」
2次会の用意をしたのは本当である。
しかし、それらの準備はもう1ヶ月近く前に終わっていて、稜の担当はそんなに沢山なかった。
「この前の日曜日が提出っていうか、締切みたいなので。その前、一週間ほどはちょっと寝不足だったかも」
なるべく説明口調にならないように、稜は気を付けた。
「...あの時、真っ赤になって慌ててたじゃない」
前日の木曜日も、リョウの彼女は来なかった為、稜は少しイライラしてサングリアを飲み干した。
イライラの理由はわかっている。
それが余計、稜にはショックだった。
もう自分は変態なのだと諦めるしかないかもしれない。
あの日以来、リョウに会わないのがせめてもの救いだった。顔を合わせたりしたら、罪悪感で目も見れず逃げ出してしまう。怪しいことこの上ない。
「あら。今度は喧嘩〜?」
数子が、ワインのグラス片手に隣の席に座る。
生ハムサラダや、チーズの盛り合わせ、アビージョに、フリトス、パエリア。様々な料理が運ばれ、軽く会話をしながら食べはじめていた。
密かに数子より遠い席に座っていたのだが、数子のほうが移動してきてしまった。
他のみんなも、食べながらわくわく聞く姿勢を取っている。
苦笑いをしていると、数子からの質問攻撃が始まった。
「で。どうなの~??」
「だから数子さんの勘違いですって」
にこやかに稜は答える。
ここ2日ほど考えた上手い言い訳を用意している。
「最近寝不足なのは、友達の結婚式が来週に控えてて、
その2次会の手伝いをしてるからなんです」
期待していた応えとあまりにも違っていたのだろう。
皆、フリーズしてしまっている。
「...うそぉ!!!」
「嘘じゃないですって。ほら、そう言われたらと思って」
稜はカバンから、結婚式の招待状や2次会の案内のハガキを取り出した。
「大学からの親友の結婚式なので、その時の仲間と協力したり分担したりして、2次会のウェルカムボードとか、ビンゴゲームとか色々作ってたんです。凝り出すと、時間かかっちゃって~」
2次会の用意をしたのは本当である。
しかし、それらの準備はもう1ヶ月近く前に終わっていて、稜の担当はそんなに沢山なかった。
「この前の日曜日が提出っていうか、締切みたいなので。その前、一週間ほどはちょっと寝不足だったかも」
なるべく説明口調にならないように、稜は気を付けた。
「...あの時、真っ赤になって慌ててたじゃない」

