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NEXT 【完結】
第40章 candle night

目の前には、手のひらを広げたぐらいのおおきなタッパーが差し出される。その中に、みっちりティラミスが入っているのだ。
「うわっ、これ全部ティラミス?」
「そ。ラココルテだと、ランチに付いてくるのはスプーンひと掬いだけど、今日は『うっ』って言うまで食べていいよ?」
「ほんと?やった!いただきます!」
また一気に機嫌が良くなる稜に、羚汰も笑顔になる。
「んっ、おいひい〜!!しあわせ〜!!」
「よかったー」
喜び食べすすめる稜に、安心する。
それまで横に並んで座っていたが、少し動いて稜を後ろから抱きしめる。
「羚汰は食べないの?」
体を少しひねってそう聞くと、羚汰が大きな口を開けた。
「あーん」
稜がひと掬いして、羚汰の口に運ぶ。
「んっ、美味しいな!俺、天才?」
「えー」
2人で笑いながら食べ、あっという間に完食する。
「あーあ。なくなっちゃった」
「マジで全部食べたの?すげぇ」
「羚汰だって半分近く食べたじゃん」
稜がむくれながら空になったタッパーに蓋をする。
「そうだけどさ。さすがに残ると思ってたから。美味しかった?」
ゆったりと回していた腕を狭めて、紅茶を飲んでいる稜を自分の体に引き寄せる。
「うん。ティラミスもピザもスープも、ぜーんぶ美味しかった」
稜もコップを置いて、羚汰の胸に背を預ける。
2人の顔の距離がぐぐっと近くなって、頬と頬が当たる。
「よかった...」
安心したように微笑む羚汰の息が唇に当たる。
「...ありがと」
どちらからともなく、吸い寄せられるように唇が重なる。
柔らかく包むように重なっていた唇が次第にほどけ、互いの舌が重なる。
何度も重ねてから次第に深く絡まり、互の口内を犯し唾液が行き交う。
ティラミスに効かせていた洋酒の香りが、2人を酔わせる。
稜の伸ばした手が、羚汰の髪を触り、耳に当たる。
ピアスの冷たい感触を感じ、ふと思い出した。
「...あ!!」
「ん、何?やめないで」
そう言って、体を離す稜を追いかけるようにして、上に被さり唇を追いかける。
「ちょっと、待ってー」
「...っ。なんなのさー」
「お願い、ちょっと...」
そう言って、羚汰の腕からするりと抜け、何かを探しはじめる。
羚汰は、体を起こしたもののすっかり拗ねている。
「何?何さがしてるの?」
「うわっ、これ全部ティラミス?」
「そ。ラココルテだと、ランチに付いてくるのはスプーンひと掬いだけど、今日は『うっ』って言うまで食べていいよ?」
「ほんと?やった!いただきます!」
また一気に機嫌が良くなる稜に、羚汰も笑顔になる。
「んっ、おいひい〜!!しあわせ〜!!」
「よかったー」
喜び食べすすめる稜に、安心する。
それまで横に並んで座っていたが、少し動いて稜を後ろから抱きしめる。
「羚汰は食べないの?」
体を少しひねってそう聞くと、羚汰が大きな口を開けた。
「あーん」
稜がひと掬いして、羚汰の口に運ぶ。
「んっ、美味しいな!俺、天才?」
「えー」
2人で笑いながら食べ、あっという間に完食する。
「あーあ。なくなっちゃった」
「マジで全部食べたの?すげぇ」
「羚汰だって半分近く食べたじゃん」
稜がむくれながら空になったタッパーに蓋をする。
「そうだけどさ。さすがに残ると思ってたから。美味しかった?」
ゆったりと回していた腕を狭めて、紅茶を飲んでいる稜を自分の体に引き寄せる。
「うん。ティラミスもピザもスープも、ぜーんぶ美味しかった」
稜もコップを置いて、羚汰の胸に背を預ける。
2人の顔の距離がぐぐっと近くなって、頬と頬が当たる。
「よかった...」
安心したように微笑む羚汰の息が唇に当たる。
「...ありがと」
どちらからともなく、吸い寄せられるように唇が重なる。
柔らかく包むように重なっていた唇が次第にほどけ、互いの舌が重なる。
何度も重ねてから次第に深く絡まり、互の口内を犯し唾液が行き交う。
ティラミスに効かせていた洋酒の香りが、2人を酔わせる。
稜の伸ばした手が、羚汰の髪を触り、耳に当たる。
ピアスの冷たい感触を感じ、ふと思い出した。
「...あ!!」
「ん、何?やめないで」
そう言って、体を離す稜を追いかけるようにして、上に被さり唇を追いかける。
「ちょっと、待ってー」
「...っ。なんなのさー」
「お願い、ちょっと...」
そう言って、羚汰の腕からするりと抜け、何かを探しはじめる。
羚汰は、体を起こしたもののすっかり拗ねている。
「何?何さがしてるの?」

