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NEXT 【完結】
第47章 思い込み

この後に用事がある数子と瞳以外は送ってくれるという。
とりあえず、そのメンバーで連れ立って会社を出ることにしようと話し合った。
それから、仕事をみんなで帰れるように終わらせていると、会社のドアをノックする人がいる。
皆でびくついたが、どうやら佐々木ではない。
「あの〜、すいません」
顔を出したのは、羚汰の後輩のユウだ。
彫刻のように彫りが深い端正な顔立ちに不安そうな顔を浮かべていたが、稜と顔が合うとにっと笑う。
麻衣たちが密かに小さな歓声を上げたのは言うまでもない。
「ごめんね!もうちょっとで終わるから」
「いえ。大丈夫っす」
オレンジ色の派手なダウンに色の濃いデニム、そして毛糸のキャップを被って、入口に佇んでいる。
あまり着飾らない風貌だが、いい服を着ているのはひと目でわかる。
確か、元オーナーの森さんっておばーちゃまの、ひ孫?か何かの筈だ。
そんな人物を呼び寄せて送ってもらってもいいものだろうか。
なんとか仕事を終わらせて、コートを着込んでいると、パソコンで何やら調べものをしていた桃香が声をかける。
「ちょっと待ってください。これ、見て」
そう言われて桃香のパソコンを覗く。
帰り際、ストーカーについて調べてくれていたらしい。
そこには、第三者、特に異性が間に入ってしまうとよくない、などと書いてある。
色々なサイトで似たような事が書いてある。
ストーカーが、その第三者に入れ知恵されたから自分を拒んでいるんだ、本心は違う筈だと、余計こじれるらしい。
まだストーカーと決まったわけではないが、ほぼそれに、近いだろう。
「え〜、じゃあ、どーすればいいんですかぁ?」
「高崎さんが、一人で話をするしかないかな。それをわたし達は遠巻きに見てて、ヤバくなったら助けに行く...」
「うーん。大丈夫ですかね?」
「高崎さん、それで大丈夫ですか?それとも警察とか呼びます?」
稜は首を振る。
佐々木のことだ、警察を呼んだということに対して、逆上もしかねない。
「なんとか、もう1回、話して断るよ。それでもダメなら警察に相談する」
「ですね」
それから、皆で話し合って段取りを決める。
とりあえず、そのメンバーで連れ立って会社を出ることにしようと話し合った。
それから、仕事をみんなで帰れるように終わらせていると、会社のドアをノックする人がいる。
皆でびくついたが、どうやら佐々木ではない。
「あの〜、すいません」
顔を出したのは、羚汰の後輩のユウだ。
彫刻のように彫りが深い端正な顔立ちに不安そうな顔を浮かべていたが、稜と顔が合うとにっと笑う。
麻衣たちが密かに小さな歓声を上げたのは言うまでもない。
「ごめんね!もうちょっとで終わるから」
「いえ。大丈夫っす」
オレンジ色の派手なダウンに色の濃いデニム、そして毛糸のキャップを被って、入口に佇んでいる。
あまり着飾らない風貌だが、いい服を着ているのはひと目でわかる。
確か、元オーナーの森さんっておばーちゃまの、ひ孫?か何かの筈だ。
そんな人物を呼び寄せて送ってもらってもいいものだろうか。
なんとか仕事を終わらせて、コートを着込んでいると、パソコンで何やら調べものをしていた桃香が声をかける。
「ちょっと待ってください。これ、見て」
そう言われて桃香のパソコンを覗く。
帰り際、ストーカーについて調べてくれていたらしい。
そこには、第三者、特に異性が間に入ってしまうとよくない、などと書いてある。
色々なサイトで似たような事が書いてある。
ストーカーが、その第三者に入れ知恵されたから自分を拒んでいるんだ、本心は違う筈だと、余計こじれるらしい。
まだストーカーと決まったわけではないが、ほぼそれに、近いだろう。
「え〜、じゃあ、どーすればいいんですかぁ?」
「高崎さんが、一人で話をするしかないかな。それをわたし達は遠巻きに見てて、ヤバくなったら助けに行く...」
「うーん。大丈夫ですかね?」
「高崎さん、それで大丈夫ですか?それとも警察とか呼びます?」
稜は首を振る。
佐々木のことだ、警察を呼んだということに対して、逆上もしかねない。
「なんとか、もう1回、話して断るよ。それでもダメなら警察に相談する」
「ですね」
それから、皆で話し合って段取りを決める。

