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NEXT 【完結】
第47章 思い込み

「無事済んだら、美味しいラーメン奢ったげるね!」
ユウに向かって両手を握りしめるガッツポーズをする。
「マジですか!」
ユウの顔が光り輝く。
この前、マンションに来たとき、ラーメン好きだとなんとなく知ってしまっていた。
「うん。餃子とチャーハンもつけるよ」
「やった!」
稜は振り返って女性陣にも声をかける。
「勿論、皆にも」
「えっ。なんでラーメン?」
「ユウくんの好物なんだよね」
「はい!あの...リョウ、さんの大学の近くに、美味しい塩ラーメンの店が出来たらしくて、そこ行ってみたいんですけど」
大きい体をモジモジさせてユウが提案する。
なんだか可愛らしくて、ほっこりする。
「うん。いいよ。そこ行こう」
「やった!」
年下はーと思っていた麻衣や里奈も、可愛らしく喜ぶユウの様子を見て、気が変わったらしい。
「私も行きます!ラーメン!」
「わ、私もぉ~!」
流れも決まったことだし、意を決して会社を後にする。
エレベーターを降りて、エントランスを抜けると、見覚えのあるスポーツカーがとまっていて、その傍らに佐々木が立っていた。
「稜さん!」
「...佐々木さん」
分かっていたが、後ずさりをしてしまう。
佐々木の車の後ろに、白い大きな四駆がとまっていて。その中に、ユウが見える。
サングラスをかけてスマホをいじっているように見えるが、その姿が見えただけで、少し安心する。
「あなたは、誤解してるんですよ!!」
佐々木が甲高く大きな声を上げる。
...ここまで来て、私が悪いと言いたいのね。
「僕のことや我が家のことをもっと知れば、誤解なんてすぐ溶けます。だから、これから食事に...」
そう言いながら自分の車に乗り込もうとする。
外車だから仕方ないのだが、稜には車道側に出て助手席に勝手に乗れということだろうか。
「佐々木さん。誤解なんてしていません。あなたこそ私を誤解しています」
ワザとらしくため息をついて、ドアを閉める。
「まだそんなことを...」
「私は、あなたが大事にしている家柄とか家名とか、お金とかブランドとかそういうモノが全く持って好きではありません」
「...は?じゃあ、なんでお見合いしたんですか。僕と結婚したいから、見合いをしたんでしょ」
ユウに向かって両手を握りしめるガッツポーズをする。
「マジですか!」
ユウの顔が光り輝く。
この前、マンションに来たとき、ラーメン好きだとなんとなく知ってしまっていた。
「うん。餃子とチャーハンもつけるよ」
「やった!」
稜は振り返って女性陣にも声をかける。
「勿論、皆にも」
「えっ。なんでラーメン?」
「ユウくんの好物なんだよね」
「はい!あの...リョウ、さんの大学の近くに、美味しい塩ラーメンの店が出来たらしくて、そこ行ってみたいんですけど」
大きい体をモジモジさせてユウが提案する。
なんだか可愛らしくて、ほっこりする。
「うん。いいよ。そこ行こう」
「やった!」
年下はーと思っていた麻衣や里奈も、可愛らしく喜ぶユウの様子を見て、気が変わったらしい。
「私も行きます!ラーメン!」
「わ、私もぉ~!」
流れも決まったことだし、意を決して会社を後にする。
エレベーターを降りて、エントランスを抜けると、見覚えのあるスポーツカーがとまっていて、その傍らに佐々木が立っていた。
「稜さん!」
「...佐々木さん」
分かっていたが、後ずさりをしてしまう。
佐々木の車の後ろに、白い大きな四駆がとまっていて。その中に、ユウが見える。
サングラスをかけてスマホをいじっているように見えるが、その姿が見えただけで、少し安心する。
「あなたは、誤解してるんですよ!!」
佐々木が甲高く大きな声を上げる。
...ここまで来て、私が悪いと言いたいのね。
「僕のことや我が家のことをもっと知れば、誤解なんてすぐ溶けます。だから、これから食事に...」
そう言いながら自分の車に乗り込もうとする。
外車だから仕方ないのだが、稜には車道側に出て助手席に勝手に乗れということだろうか。
「佐々木さん。誤解なんてしていません。あなたこそ私を誤解しています」
ワザとらしくため息をついて、ドアを閉める。
「まだそんなことを...」
「私は、あなたが大事にしている家柄とか家名とか、お金とかブランドとかそういうモノが全く持って好きではありません」
「...は?じゃあ、なんでお見合いしたんですか。僕と結婚したいから、見合いをしたんでしょ」

