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NEXT 【完結】
第51章 旅行 〜前編〜

授業が始まってからは、試験が近いからか、羚汰はバイト帰りでも勉強机に向かっていることが多くなった。
レポート類が多いらしく、辞書や本片手にずっと何かしらをパソコンに打ち込んでいる。
羚汰が言うには、編入で入学しているので、明らかに1年からの人たちより遅れていて。その差を埋めるために時間がかかるとか。
それなのにバイトは通常通り週5は入れている。
邪魔をしないようにこの時期だけでも自分の部屋に帰ってようかと提案したが、羚汰は「嫌だ」の一点張り。
結局、羚汰の部屋で生活を続けている。
「羚汰、体は...大丈夫なの?」
「んー?なんで??」
「やっ、だって、あんまり寝てないん、じゃ...ぁあっ」
カーテン越しの薄明るい陽射しが室内を照らしている。
その中、仰向けになっている羚汰の上で、稜が悶えている。
「大丈夫。今日は授業昼からだし。それより、もっと動いて?」
繋いだ手を羚汰が引き寄せる。
「超エロい稜が見たいなー」
近付いた稜の頭を引き寄せ、唇を寄せる。
「そしたら、レポート頑張れんだけどな」
至近距離でにっと笑う羚汰に、稜から舌を絡ませる。
羚汰が嬉しそうに息を漏らしたのが、顔に当たって分かる。
そうよ。早く終わらせてしまえばいい。
稜は、体をゆっくり動かしだすー。
いつもの事だが、そう思いつつ、結局同じ朝の時間になる。
素早くシャワーを浴びて、身支度を整え、朝ご飯を済ませ、弁当を持って出かける。
最近では手際がよくなってきて、以前より慌てることも少なくなった。
「そーいやさ、旅行のお休み、貰えた?」
玄関で靴を履いていると、シャワーから出てきた羚汰がタオルを巻きながら尋ねる。
「うん。昨日正式に許可おりたよ」
「やった!」
アキラさんの別荘に行くプチ旅行だが、金曜日のお休みを貰って2泊3日の計画だ。
森ファミリーが所有するリゾートコテージで、10棟ほど様々なタイプのコテージやロッジが人里離れたところにある。
入り口にはホテルもあり、そこにレストランや温泉もあって、年間を通して予約が取りづらいかなり人気の宿泊施設だ。
森家はその敷地の端っこに、一族専用のロッジを持っていて、そこを借りるらしい。
空き状況などにより、羚汰の誕生日より少し前の週になってしまったが、仕方ない。
レポート類が多いらしく、辞書や本片手にずっと何かしらをパソコンに打ち込んでいる。
羚汰が言うには、編入で入学しているので、明らかに1年からの人たちより遅れていて。その差を埋めるために時間がかかるとか。
それなのにバイトは通常通り週5は入れている。
邪魔をしないようにこの時期だけでも自分の部屋に帰ってようかと提案したが、羚汰は「嫌だ」の一点張り。
結局、羚汰の部屋で生活を続けている。
「羚汰、体は...大丈夫なの?」
「んー?なんで??」
「やっ、だって、あんまり寝てないん、じゃ...ぁあっ」
カーテン越しの薄明るい陽射しが室内を照らしている。
その中、仰向けになっている羚汰の上で、稜が悶えている。
「大丈夫。今日は授業昼からだし。それより、もっと動いて?」
繋いだ手を羚汰が引き寄せる。
「超エロい稜が見たいなー」
近付いた稜の頭を引き寄せ、唇を寄せる。
「そしたら、レポート頑張れんだけどな」
至近距離でにっと笑う羚汰に、稜から舌を絡ませる。
羚汰が嬉しそうに息を漏らしたのが、顔に当たって分かる。
そうよ。早く終わらせてしまえばいい。
稜は、体をゆっくり動かしだすー。
いつもの事だが、そう思いつつ、結局同じ朝の時間になる。
素早くシャワーを浴びて、身支度を整え、朝ご飯を済ませ、弁当を持って出かける。
最近では手際がよくなってきて、以前より慌てることも少なくなった。
「そーいやさ、旅行のお休み、貰えた?」
玄関で靴を履いていると、シャワーから出てきた羚汰がタオルを巻きながら尋ねる。
「うん。昨日正式に許可おりたよ」
「やった!」
アキラさんの別荘に行くプチ旅行だが、金曜日のお休みを貰って2泊3日の計画だ。
森ファミリーが所有するリゾートコテージで、10棟ほど様々なタイプのコテージやロッジが人里離れたところにある。
入り口にはホテルもあり、そこにレストランや温泉もあって、年間を通して予約が取りづらいかなり人気の宿泊施設だ。
森家はその敷地の端っこに、一族専用のロッジを持っていて、そこを借りるらしい。
空き状況などにより、羚汰の誕生日より少し前の週になってしまったが、仕方ない。

