この作品は18歳未満閲覧禁止です

- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
NEXT 【完結】
第51章 旅行 〜前編〜

「よーく熟れたのを選んでな。んで、こーやってちぎって。ヘタはこのカップに入れて、溜まったらあそこのゴミ箱へ」
そう言って、紙コップを渡してくれる。
「こっちのハウスと、あっちじゃ、種類も違うからな。今時期的に美味しいのは、このハウスだけどのう」
「へー!!」
早く食べたくてうずうずしてしまう。
「じゃ、終わったらまたご連絡します」
羚汰がくすくす笑いながらおじさんにそう言うと、おじさんも笑ってハウスから出ていった。
早速、さっきからずっと目に入っていた大きな赤いいちごを摘んで、羚汰に見せる
「羚汰っ、見てこれ!!」
「でかっ!」
「いただきまーす!...んー!!あまーーーい!!」
羚汰から離れ、通路を移動して、赤いいちごを見つけては、口に入れる。
「ん!ほんと美味しいっ!」
ふと気づくと、がらーんとしたハウスに羚汰と二人だけだ。
「?ほかの人は?」
いちご狩りって、もっと沢山のお客さんがいると思っていた。
「ここ、ラコルテの契約農家さんでさ。この時期はまだ数も少ないらしくて、一般にはいちご狩りしてないんだよね」
「えっ!そうなの!」
どおりで貸切なワケだ。
「...いいの?さっきからめちゃ食べてるんだけど」
渡された紙コップはもう半分ぐらいヘタがある。
「あはは。大丈夫。俺らが食べたぐらいじゃ、なくならないよ」
確かに、ハウスはあと2つ見える。
「よかった。じゃ、あっちにも行ってみよ?」
となりのハウスは種類が違うと言っていた。
2人でハウスを移動してみると、さっきのいちごより少しばかり丸みがあり小ぶりだった。
「んっ!確かに違うね!でも、こっちも美味しい!」
「...ホントに美味しそうに食べるよね」
ふと気づくと、羚汰がスマホをこちらに向けていた。
「えっ、今の撮ったの?」
「うん。めちゃがぶっとしてる稜が撮れたよ」
そりゃそうだろう。今、口の中がいちごでいっぱいだ。
「え!やだー」
「じゃ、ちゃんと撮るから、はい」
ちゃんと撮られるのは撮られるので恥ずかしい。
「えっ、ちょっと、どーすればっ」
いちごを持ってポーズしてみるものの、なんだか気恥ずかしい。
羚汰が笑いながら、写真を撮っている。
「あはは。変なポーズ」
「えっ、撮る前に言ってよ!」
画面を確認しているのを覗き込む。
そう言って、紙コップを渡してくれる。
「こっちのハウスと、あっちじゃ、種類も違うからな。今時期的に美味しいのは、このハウスだけどのう」
「へー!!」
早く食べたくてうずうずしてしまう。
「じゃ、終わったらまたご連絡します」
羚汰がくすくす笑いながらおじさんにそう言うと、おじさんも笑ってハウスから出ていった。
早速、さっきからずっと目に入っていた大きな赤いいちごを摘んで、羚汰に見せる
「羚汰っ、見てこれ!!」
「でかっ!」
「いただきまーす!...んー!!あまーーーい!!」
羚汰から離れ、通路を移動して、赤いいちごを見つけては、口に入れる。
「ん!ほんと美味しいっ!」
ふと気づくと、がらーんとしたハウスに羚汰と二人だけだ。
「?ほかの人は?」
いちご狩りって、もっと沢山のお客さんがいると思っていた。
「ここ、ラコルテの契約農家さんでさ。この時期はまだ数も少ないらしくて、一般にはいちご狩りしてないんだよね」
「えっ!そうなの!」
どおりで貸切なワケだ。
「...いいの?さっきからめちゃ食べてるんだけど」
渡された紙コップはもう半分ぐらいヘタがある。
「あはは。大丈夫。俺らが食べたぐらいじゃ、なくならないよ」
確かに、ハウスはあと2つ見える。
「よかった。じゃ、あっちにも行ってみよ?」
となりのハウスは種類が違うと言っていた。
2人でハウスを移動してみると、さっきのいちごより少しばかり丸みがあり小ぶりだった。
「んっ!確かに違うね!でも、こっちも美味しい!」
「...ホントに美味しそうに食べるよね」
ふと気づくと、羚汰がスマホをこちらに向けていた。
「えっ、今の撮ったの?」
「うん。めちゃがぶっとしてる稜が撮れたよ」
そりゃそうだろう。今、口の中がいちごでいっぱいだ。
「え!やだー」
「じゃ、ちゃんと撮るから、はい」
ちゃんと撮られるのは撮られるので恥ずかしい。
「えっ、ちょっと、どーすればっ」
いちごを持ってポーズしてみるものの、なんだか気恥ずかしい。
羚汰が笑いながら、写真を撮っている。
「あはは。変なポーズ」
「えっ、撮る前に言ってよ!」
画面を確認しているのを覗き込む。

