この作品は18歳未満閲覧禁止です

- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
NEXT 【完結】
第53章 旅行 〜後編〜

「コーヒー入れてくれるんじゃなかったの?」
「今お湯沸かしてるもーん」
稜の作ったパンケーキが出来上がったのに、コーヒーを入れるのを真横で付き合わされる。
やっと出来上がって、テーブルに座ろうとすると、羚汰が稜を連れたまま座ろうとする。
「え。ちょっと?」
「はい。稜の席は、俺の膝」
6人掛けのテーブルなのに、なぜわざわざ膝に...。
どうしようかと戸惑っていると、羚汰が無理矢理座らせる。
「ひゃっ。重いでしょ」
「いつもは喜んで膝に乗ってくるじゃん~」
「ゴハン食べるときは乗ってナイよ!」
ニヤニヤして何か企んでいる顔だ。
「あーん。食べさせて?」
「そんな...」
いくらなんでも恥ずかしすぎる。
「羚汰...下ろして?」
「あれ~。オカシイな~。俺のオネガイは何でも聞いてくれるんじゃないの?」
羚汰がドヤ顔で稜を見つめる。
バレてる!!!
「昨日から、何かがオカシイなって思ってたんだよね~」
羚汰の手が、稜のカーディガンのボタンを外しにかかる。
その手に、指を絡めるようにして動きを鈍らせる。
さっきやっと着替えたばかりだ。
「俺が何かしようって言い出すと、絶対してくれんじゃん?」
「...そうかな?はい、あーん」
パンケーキを大きく切って、羚汰の口に放り込む。
「...ぐむっ」
実はそうなのだ。
この旅行期間中、稜はなるべく羚汰のリクエストに応えるようにしてきた。
「気のせいじゃない?いっつもと一緒だよ」
「...なんで隠すの?俺は嬉しんだけど」
何と言っていいやら。
「はい、こんどは稜の番」
羚汰がカットしたパンケーキを口に入れる。
落ちそうになるのを手で抑え込む。
続けていちごも差し出され、ぱくりとした。
「かわいい」
フォークとナイフを持ったまま、稜の体を抱きしめる。
「これって、期間限定?」
「え?」
羚汰の膝の上に横座りした稜の体を抱きしめたまま、羚汰がつぶやく。
「こんな風に稜が可愛いの、旅行の間だけ?」
羚汰が望むいちゃいちゃのリクエストに応えるというか、拒まないでいたら、やっぱり可愛いんだ。
密かに、旅行の間中に羚汰が出すエロリクエストに、全部答えてきた。
羚汰はいつも通りだったから、そんな激しいリクエストはなかったが。
「今お湯沸かしてるもーん」
稜の作ったパンケーキが出来上がったのに、コーヒーを入れるのを真横で付き合わされる。
やっと出来上がって、テーブルに座ろうとすると、羚汰が稜を連れたまま座ろうとする。
「え。ちょっと?」
「はい。稜の席は、俺の膝」
6人掛けのテーブルなのに、なぜわざわざ膝に...。
どうしようかと戸惑っていると、羚汰が無理矢理座らせる。
「ひゃっ。重いでしょ」
「いつもは喜んで膝に乗ってくるじゃん~」
「ゴハン食べるときは乗ってナイよ!」
ニヤニヤして何か企んでいる顔だ。
「あーん。食べさせて?」
「そんな...」
いくらなんでも恥ずかしすぎる。
「羚汰...下ろして?」
「あれ~。オカシイな~。俺のオネガイは何でも聞いてくれるんじゃないの?」
羚汰がドヤ顔で稜を見つめる。
バレてる!!!
「昨日から、何かがオカシイなって思ってたんだよね~」
羚汰の手が、稜のカーディガンのボタンを外しにかかる。
その手に、指を絡めるようにして動きを鈍らせる。
さっきやっと着替えたばかりだ。
「俺が何かしようって言い出すと、絶対してくれんじゃん?」
「...そうかな?はい、あーん」
パンケーキを大きく切って、羚汰の口に放り込む。
「...ぐむっ」
実はそうなのだ。
この旅行期間中、稜はなるべく羚汰のリクエストに応えるようにしてきた。
「気のせいじゃない?いっつもと一緒だよ」
「...なんで隠すの?俺は嬉しんだけど」
何と言っていいやら。
「はい、こんどは稜の番」
羚汰がカットしたパンケーキを口に入れる。
落ちそうになるのを手で抑え込む。
続けていちごも差し出され、ぱくりとした。
「かわいい」
フォークとナイフを持ったまま、稜の体を抱きしめる。
「これって、期間限定?」
「え?」
羚汰の膝の上に横座りした稜の体を抱きしめたまま、羚汰がつぶやく。
「こんな風に稜が可愛いの、旅行の間だけ?」
羚汰が望むいちゃいちゃのリクエストに応えるというか、拒まないでいたら、やっぱり可愛いんだ。
密かに、旅行の間中に羚汰が出すエロリクエストに、全部答えてきた。
羚汰はいつも通りだったから、そんな激しいリクエストはなかったが。

