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第54章 旅行～羚汰side編～

やべぇ。ちょーちゅーしてぇ！

稜の手を握って席を立つ。

「ロッジ戻ろっか」

「えっ、羚汰？」

察知したのか、稜が歩き出しながらも慌てている。

「ん？お腹いっぱいになって眠くなったことね？朝も早かったし、ロッジに戻って一眠りしよう？」

...嘘だけど。

まんまと信じた稜が、一息つくようにしてホッとしている。

んなワケないじゃん。

あとロッジが使えるのも数時間だし。

お腹いっぱいになって、パワーついたし。


羚汰はスキップでもしたいぐらいの気持ちを抑えて、ロッジへと急いだ。