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NEXT 【完結】
第56章 カラダでお支払い

沈黙が続いて、気まずい空気が広がる。
ぷっ。
うつむいていた羚汰が堪らず吹き出し、笑い出す。
「なんだ〜。稜、泣いてるし、びっくりしたじゃんか!」
安心するように笑いながら、ソファに背もたれた。
「何だ、って、だって、これから3週間会えないのに...」
シタかったのに、生理が来てしまったのだ。
羚汰から、3週間出かけると聞いて大きなショックを受けたのも、そのセイもあるっぽい。
月経前症候群(PMS)だ。
あれから、スマホで調べた。
生理前に、便秘になったり、気分が落ち込んだりする症状のことで。
今までそこまで稜は気にしたことはなかったが、言われてみるとその頃は気分がすぐれない。
今回、ショックが大きかったのも、そのせい。
そう思うことにした。
全部がそうではない気がしたが、そのせいにすると気が晴れた。
羚汰が、手を伸ばして稜の頭を優しくなでる。
「ごめんごめん。そうだった。今日出来ないのはちょっと悲しいっちゃ悲しいけど、昨日まで大丈夫でよかったよ」
羚汰念願の、年越しHならぬ、歳またぎH。
いつも以上に、羚汰のリクエストが多くて、稜は真っ赤になって躊躇いながらもずいぶん頑張った。
にっこり笑いながら稜の腰に手を回す羚汰に、昨日のあれこれを思い出して、また稜の顔が赤くなる。
「もうー。ヤダ、恥ずかしい」
顔を背けると、その頬やオデコなどに羚汰がキスを落とす。
「可愛い、稜」
「...羚汰、だからダメだって」
羚汰の顔に手をかけ離そうとする。
「えー。キスもダメ?キスはいいじゃん!」
確かにそうなのだが、羚汰のキスはかなり濃厚で。
そのキスをしてしまうと、その続きもしたくなってしまう。
羚汰はキスだけですむのだろうか?
戸惑っていると、羚汰が向きを変えて、自分の膝の上に稜を乗せ、ソファにもたれ直る。
「きゃ」
「はい。じゃ、稜からして?」
羚汰が力を抜いて、唇を少しだけつきだしている。
「ほーら。早く」
稜の腕を少しだけ引き寄せる。
バランスを崩した稜が羚汰にかぶさってしまう。
こな体制だからか、自分からキスをしないといけないからか、心臓が高鳴り顔から湯気が出そうだ。
「...じゃ、目をつぶって?」
「えー、稜の顔、見たいのに」
そう言いながらも嬉しそうに羚汰が目を瞑る。
ぷっ。
うつむいていた羚汰が堪らず吹き出し、笑い出す。
「なんだ〜。稜、泣いてるし、びっくりしたじゃんか!」
安心するように笑いながら、ソファに背もたれた。
「何だ、って、だって、これから3週間会えないのに...」
シタかったのに、生理が来てしまったのだ。
羚汰から、3週間出かけると聞いて大きなショックを受けたのも、そのセイもあるっぽい。
月経前症候群(PMS)だ。
あれから、スマホで調べた。
生理前に、便秘になったり、気分が落ち込んだりする症状のことで。
今までそこまで稜は気にしたことはなかったが、言われてみるとその頃は気分がすぐれない。
今回、ショックが大きかったのも、そのせい。
そう思うことにした。
全部がそうではない気がしたが、そのせいにすると気が晴れた。
羚汰が、手を伸ばして稜の頭を優しくなでる。
「ごめんごめん。そうだった。今日出来ないのはちょっと悲しいっちゃ悲しいけど、昨日まで大丈夫でよかったよ」
羚汰念願の、年越しHならぬ、歳またぎH。
いつも以上に、羚汰のリクエストが多くて、稜は真っ赤になって躊躇いながらもずいぶん頑張った。
にっこり笑いながら稜の腰に手を回す羚汰に、昨日のあれこれを思い出して、また稜の顔が赤くなる。
「もうー。ヤダ、恥ずかしい」
顔を背けると、その頬やオデコなどに羚汰がキスを落とす。
「可愛い、稜」
「...羚汰、だからダメだって」
羚汰の顔に手をかけ離そうとする。
「えー。キスもダメ?キスはいいじゃん!」
確かにそうなのだが、羚汰のキスはかなり濃厚で。
そのキスをしてしまうと、その続きもしたくなってしまう。
羚汰はキスだけですむのだろうか?
戸惑っていると、羚汰が向きを変えて、自分の膝の上に稜を乗せ、ソファにもたれ直る。
「きゃ」
「はい。じゃ、稜からして?」
羚汰が力を抜いて、唇を少しだけつきだしている。
「ほーら。早く」
稜の腕を少しだけ引き寄せる。
バランスを崩した稜が羚汰にかぶさってしまう。
こな体制だからか、自分からキスをしないといけないからか、心臓が高鳴り顔から湯気が出そうだ。
「...じゃ、目をつぶって?」
「えー、稜の顔、見たいのに」
そう言いながらも嬉しそうに羚汰が目を瞑る。

