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NEXT 【完結】
第58章 3週間ぶり

羚汰が手伝ってくれてなんとか体を起こす。
「ひやっ」
シーツがはだけると、何も着てなくて慌ててシーツをかぶり直す。
「今更?」
羚汰がくすくす笑って、備え付けのルームウェアを差し出してくれる。
生成り色の柔らかいシャツで、ワンピースのようだ。
素早くそれを羽織って前を合わせる。
下着は...。履けないと思う。
赤面しつつ先程までのことを思い出しながら、入口のあたりを見ると、脱ぎ散らかした服がなくなっている。
「服...は?」
「んー。テキトーにクローゼットかけといた」
「ありがと」
手伝ってもらってなんとか立ち上がり、同じく1人がけのソファに座らせてもらう。
下着を履いてないし、太ももの中ごろまでしかルームウェアがこないので、座ると際どくい所まで持ち上がりなんとも恥ずかしい。
もぞもぞしていると、稜の背中にある背もたれに手をかけ、ソファを机により近づけてくれていた羚汰がかなりニヤニヤこちらを覗き込んでいる。
ふと羚汰を見ると、同じルームウェアに、同じズボンを履いている。
「えっ、羚汰、それ...」
「うん。ズボンあるけど、ね。稜はこれでいいじゃん?」
そう耳元で言いながら、背もたれとは逆の手が、太ももの内側をするりと撫でる。
「...っ!」
体がぴくりと反応してしまう。
「いちいち可愛すぎんだけど」
くすくす笑いながら、耳たぶを口に入れられる。
ワザと吐息がかかって、稜の体をゾクゾクっとしたものが駆け上がる。
「...んふっ...やっ」
太ももの手が、内側をゆったりと往復していて、今にもシャツの中に入って来そうだ。
稜は必死にその手を両手でつかむ。
「んっ...羚汰っ、さめ...ちゃう、よ」
さっきから、カレーをはじめいい匂いがしている。
でも、その前に羚汰の匂いに頭がクラクラする。
どのくらい眠ったかはわからないが、そう大した時間ではないだろう。
つい先程まで、あんなに激しく、しかも床で体を重ねていたのに、また体に火がつきそうになる。
抵抗していた手から力が抜けそうになった時、羚汰の体がパッと離れる。
「そだね!食べよっか」
そう言って、自分のソファに座っている。
なんだか拍子抜けして、羚汰を見つめたまま固まってしまう。
「...何?」
「ひやっ」
シーツがはだけると、何も着てなくて慌ててシーツをかぶり直す。
「今更?」
羚汰がくすくす笑って、備え付けのルームウェアを差し出してくれる。
生成り色の柔らかいシャツで、ワンピースのようだ。
素早くそれを羽織って前を合わせる。
下着は...。履けないと思う。
赤面しつつ先程までのことを思い出しながら、入口のあたりを見ると、脱ぎ散らかした服がなくなっている。
「服...は?」
「んー。テキトーにクローゼットかけといた」
「ありがと」
手伝ってもらってなんとか立ち上がり、同じく1人がけのソファに座らせてもらう。
下着を履いてないし、太ももの中ごろまでしかルームウェアがこないので、座ると際どくい所まで持ち上がりなんとも恥ずかしい。
もぞもぞしていると、稜の背中にある背もたれに手をかけ、ソファを机により近づけてくれていた羚汰がかなりニヤニヤこちらを覗き込んでいる。
ふと羚汰を見ると、同じルームウェアに、同じズボンを履いている。
「えっ、羚汰、それ...」
「うん。ズボンあるけど、ね。稜はこれでいいじゃん?」
そう耳元で言いながら、背もたれとは逆の手が、太ももの内側をするりと撫でる。
「...っ!」
体がぴくりと反応してしまう。
「いちいち可愛すぎんだけど」
くすくす笑いながら、耳たぶを口に入れられる。
ワザと吐息がかかって、稜の体をゾクゾクっとしたものが駆け上がる。
「...んふっ...やっ」
太ももの手が、内側をゆったりと往復していて、今にもシャツの中に入って来そうだ。
稜は必死にその手を両手でつかむ。
「んっ...羚汰っ、さめ...ちゃう、よ」
さっきから、カレーをはじめいい匂いがしている。
でも、その前に羚汰の匂いに頭がクラクラする。
どのくらい眠ったかはわからないが、そう大した時間ではないだろう。
つい先程まで、あんなに激しく、しかも床で体を重ねていたのに、また体に火がつきそうになる。
抵抗していた手から力が抜けそうになった時、羚汰の体がパッと離れる。
「そだね!食べよっか」
そう言って、自分のソファに座っている。
なんだか拍子抜けして、羚汰を見つめたまま固まってしまう。
「...何?」

