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NEXT 【完結】
第62章 花見という名の宴会

オヨバレした当日。
早めに行って、お手伝いをー。
そう思って、実家からまたとってきた稜の車で、少し早めに千夏たちの家に向かう。
「何も持たずにー」って言われていたが、そういうワケにはいかないだろう。
途中、鯛焼きの美味しそうなお店なあって。
それまでは、ケーキ屋でシュークリームでもと思っていたが、計画変更して鯛焼きにした。
何人いるかわからない。
30匹の大漁である。
「うわーっ。いい匂いすぎる」
車の中に甘ったるいなんとも言えない匂いが充満する。
これからご馳走が待っているということで、ほとんど朝食を取らずに来た2人は、笑って我慢しながら千夏の家に急いだ。
千夏の家に着くと、電話で車を誘導される。
仕出し料理のお店をやっている、千夏の義両親のそのお店の駐車場にとめて、てくてく歩いて数分の母屋と、千夏の離れとなる家に向かう。
その共同とも言える庭に、もうBBQコンロやら、テーブルセットやら、キャンピングチェアーやら、はたまた巨大なビニールシートやら、そうかと思えば、古い応接セットのソファなんかがあちこちに広がっている。
駐車場に見覚えのある車があるなと思っていたが、やっぱり有希子の家族がもう来ていた。
おそらく有希子の子どもたちが、親族なのか近所の子なのか同じような年頃の子どもたちと、きゃいきゃいと笑いながら走り回っている。
大人たちの姿はそこにはない。
走り回る子供たちに軽く挨拶しながら、母屋の縁側らしき場所に大人の姿が見えて、そちらへと向かう。
縁側では、有希子と有希子の旦那の尚が、炭なんかを用意していた。
「有希子ー!」
「こんにちはー」
どうやら2人はBBQの火起こしを頼まれたのか、準備に追われている。
「あら。早いじゃん」「ちわっす」
「千夏はー?」
「台所」
指された奥には他に大人も数名来ていて、ばだばた準備をしている。
有希子にあがってもいいみたいと、言われてとりあえずそこからあがる。
「千夏ー」
「稜。と、リョウタくん。いらっしゃいー!」
「こんにちは」
千夏がエプロンを来て新妻らしく、準備に追われている。
呼び止めるのもどうかと思ったが、どの方が千夏の義両親かわからないので、仕方ない。
早めに行って、お手伝いをー。
そう思って、実家からまたとってきた稜の車で、少し早めに千夏たちの家に向かう。
「何も持たずにー」って言われていたが、そういうワケにはいかないだろう。
途中、鯛焼きの美味しそうなお店なあって。
それまでは、ケーキ屋でシュークリームでもと思っていたが、計画変更して鯛焼きにした。
何人いるかわからない。
30匹の大漁である。
「うわーっ。いい匂いすぎる」
車の中に甘ったるいなんとも言えない匂いが充満する。
これからご馳走が待っているということで、ほとんど朝食を取らずに来た2人は、笑って我慢しながら千夏の家に急いだ。
千夏の家に着くと、電話で車を誘導される。
仕出し料理のお店をやっている、千夏の義両親のそのお店の駐車場にとめて、てくてく歩いて数分の母屋と、千夏の離れとなる家に向かう。
その共同とも言える庭に、もうBBQコンロやら、テーブルセットやら、キャンピングチェアーやら、はたまた巨大なビニールシートやら、そうかと思えば、古い応接セットのソファなんかがあちこちに広がっている。
駐車場に見覚えのある車があるなと思っていたが、やっぱり有希子の家族がもう来ていた。
おそらく有希子の子どもたちが、親族なのか近所の子なのか同じような年頃の子どもたちと、きゃいきゃいと笑いながら走り回っている。
大人たちの姿はそこにはない。
走り回る子供たちに軽く挨拶しながら、母屋の縁側らしき場所に大人の姿が見えて、そちらへと向かう。
縁側では、有希子と有希子の旦那の尚が、炭なんかを用意していた。
「有希子ー!」
「こんにちはー」
どうやら2人はBBQの火起こしを頼まれたのか、準備に追われている。
「あら。早いじゃん」「ちわっす」
「千夏はー?」
「台所」
指された奥には他に大人も数名来ていて、ばだばた準備をしている。
有希子にあがってもいいみたいと、言われてとりあえずそこからあがる。
「千夏ー」
「稜。と、リョウタくん。いらっしゃいー!」
「こんにちは」
千夏がエプロンを来て新妻らしく、準備に追われている。
呼び止めるのもどうかと思ったが、どの方が千夏の義両親かわからないので、仕方ない。

