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NEXT 【完結】
第69章 どたばた

「ええっ。ホント??」
スパイス数種を先に油で炒めてから、ひき肉やみじん切り野菜を足して炒め、最後ルウを入れるタイプのカレーで。
作っていても食べていても、すごく本格的なスパイスのいい香りが終始していた。
風呂に入って全身しっかり洗ったので、もう臭わないとおもっていたのだが。
羚汰が、くんくんと頭を匂っている。
「ちゃんと洗ったのに~」
「んー。毛穴からかな」
笑いながら移動して胸元の肌の上で止まり、それから稜の手を取り出して匂っている。
「えー。毛穴!それはどうしようもないね」
「俺もする?」
同じように羚汰の胸元に顔を寄せるも、スパイスで可笑しくなっているのかよくわからない。
「うーん。マヒしちゃったのかな~」
首のあたりも嗅いでみるが、スパイスどころかいつもの羚汰の匂いもしなくて、必死に探し回る。
いつの間にか、稜が上になって羚汰を組み敷いているのだが、そんなことは気づいてもいない様子だ。
ふと羚汰の顔を見てみると、なんだか目をつむって苦しそうだ。
「どうしたの?」
「...いや。さっきから、稜が話す息がかかって、こそばゆくって」
そうだった。羚汰は極度のくすぐったがり。
口をすぼめて、優しくふーっと息を吹きかけてみる。
「はうっ...ちょ、なにやって」
身悶えた羚汰が可愛くて、そのまま首筋に舌を這わせてみる。
いつもと立場が逆転なのが嬉しい。
そのまま首に吸い付いて、跡を残す。
「ふ...」
「...ついたかな?まだ薄いかも」
指で少し赤くなったその場所をなぞると、稜がベッドについた腕を掴んで、上下がぐるんと反転する。
「うきゃ!」
「うきゃって、何」
ふふふと笑いながら今度は羚汰の唇が、稜の首に吸い付く。
腕を押さえつけられ、強く肌を吸う。
チクリとした痛みが走る。
「ん、仕返し〜」
「あー。もう、春なのに!」
冬と違ってハイネックやストール等で隠せない。
「稜だって、ここにつけたでしょ」
2人くすぐり合って、笑い合って、じゃれ合う。
そのうちキスがどちらともなく始まって、くすぐっていた手が、互いの肌を官能的に這いまわり、深く絡まってゆく。
キスから漏れる吐息が2人をどんどん高めてゆく。
「好き。大好き」
「俺も。好きだよ」
見つめあってまた唇を重ねた。
スパイス数種を先に油で炒めてから、ひき肉やみじん切り野菜を足して炒め、最後ルウを入れるタイプのカレーで。
作っていても食べていても、すごく本格的なスパイスのいい香りが終始していた。
風呂に入って全身しっかり洗ったので、もう臭わないとおもっていたのだが。
羚汰が、くんくんと頭を匂っている。
「ちゃんと洗ったのに~」
「んー。毛穴からかな」
笑いながら移動して胸元の肌の上で止まり、それから稜の手を取り出して匂っている。
「えー。毛穴!それはどうしようもないね」
「俺もする?」
同じように羚汰の胸元に顔を寄せるも、スパイスで可笑しくなっているのかよくわからない。
「うーん。マヒしちゃったのかな~」
首のあたりも嗅いでみるが、スパイスどころかいつもの羚汰の匂いもしなくて、必死に探し回る。
いつの間にか、稜が上になって羚汰を組み敷いているのだが、そんなことは気づいてもいない様子だ。
ふと羚汰の顔を見てみると、なんだか目をつむって苦しそうだ。
「どうしたの?」
「...いや。さっきから、稜が話す息がかかって、こそばゆくって」
そうだった。羚汰は極度のくすぐったがり。
口をすぼめて、優しくふーっと息を吹きかけてみる。
「はうっ...ちょ、なにやって」
身悶えた羚汰が可愛くて、そのまま首筋に舌を這わせてみる。
いつもと立場が逆転なのが嬉しい。
そのまま首に吸い付いて、跡を残す。
「ふ...」
「...ついたかな?まだ薄いかも」
指で少し赤くなったその場所をなぞると、稜がベッドについた腕を掴んで、上下がぐるんと反転する。
「うきゃ!」
「うきゃって、何」
ふふふと笑いながら今度は羚汰の唇が、稜の首に吸い付く。
腕を押さえつけられ、強く肌を吸う。
チクリとした痛みが走る。
「ん、仕返し〜」
「あー。もう、春なのに!」
冬と違ってハイネックやストール等で隠せない。
「稜だって、ここにつけたでしょ」
2人くすぐり合って、笑い合って、じゃれ合う。
そのうちキスがどちらともなく始まって、くすぐっていた手が、互いの肌を官能的に這いまわり、深く絡まってゆく。
キスから漏れる吐息が2人をどんどん高めてゆく。
「好き。大好き」
「俺も。好きだよ」
見つめあってまた唇を重ねた。

