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ステップ☆アップ☆ラヴァーズ
第3章 駅で
「大野さん」

小さい頃のように下の名前で呼ぶわけにもいかないだろう、と名字で声をかける。

奈緒姫はびくりと顔をあげた。

「あ、あ、あ、あま……高倉センパイ」

奈緒姫は俺の下の名前を言いかけたが、名字に言い直した。

センパイか。
幼なじみに言われると新鮮だな。

奈緒姫は文庫本を閉じてうつむいた。
人見知りなのだろうか。
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