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第22章 台風

スマホが数秒おきに鳴る。
カズ兄がひとりで反対意見を送ってきているのだ。

そんなことより、サワ兄やタイ兄も泊まるのに反対しないことが驚きだった。
いつの間に周くんを受け入れることにしたんだろう。

「ちょっとスマホ借りていい？」

私が頷くと、周くんはLINEを送った。

『周です。他に方法が無いか、もう少し探ってみます』

さすが真面目だ。

その後もカズ兄が騒いでいたが、他のお兄ちゃんたちは大人しくなった。