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ステップ☆アップ☆ラヴァーズ
第22章 台風
「俺と母さんで一部屋、奈緒姫が一人で一部屋ね」
周くんの言葉に、歌子さんは面白そうな顔をする。
「ふーん? 二人がそれでいいなら私は合わせるわ。はい、これ、ホテル代と組合員証」
歌子さんは周くんに封筒を渡す。
「あ、あのっ、私もお金出します!」
「いーのいーの。提携してるホテルだから、私が払うと割引になるのよ」
歌子さんはルージュの乗った唇で笑う。
「じゃあ、後でね」
歌子さんは颯爽と去っていった。
かっこいい人だ。