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第39章 父親

「今からあなたのお父様のところに参りましょう。なぜもっと早く思い付かなかったのかしら」

前園さんはお会計の準備を始める。

「ちょ、ちょっと待ってください。どうしてそういう流れになるんですか」

「だってあなたもお父様に会いたいとおっしゃったでしょう？」

「そりゃ、言いましたけど……！」

前園さんはさっさと席を立ってしまう。
そうだった、この人けっこう強引なんだった。
俺は慌てて後を追いかける。

本気なのか？
このままついて行けば、父親に会える？