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第8章 キス

これって、これって。

もしかして、キス――！！！

口をパクパクさせている私に、周くんは手を差し出した。

「大丈夫？」

心配そうな表情以外、特に照れた様子もない。

何それ、なんでそんな平気そうなの。
私は爆発してしまいそうなのに。

図書館にいる人たちの視線を感じて、私は慌てて立ち上がった。
巻くれあがってしまったスカートを整える。