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少年悪魔
第11章 伝わる想い
「一年生?ドラキュラいいじゃん!」
「この格好が普通に似合うとか、すげえな」
「お化け屋敷やってるんで、遊びに来てくださいね」
「おー、面白そうだし、カノジョ連れて行くわ。なぁ」
「うん、行く行く!」
楽しげな会話が聞こえてきて、繭は溜め息を吐いた。
(なんか、宣伝とかハル一人で充分じゃん。チラシは後で渡して、他の所行こっかな…)
遥斗に会うのも気まずく、何となく近付きにくい人集りに背を向けて、俯き加減に歩いていると、誰かにぶつかった。