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少年悪魔
第11章 伝わる想い
「あっ、すみません!」
前方不注意でぶつかったのは自分なので、繭はすぐに謝った。


「あれ?繭ちゃんだ」


ぶつかった相手から聞き覚えのある声がした。繭が相手の顔を見て小さく声を上げる。
「え、あっ、…松永さん…?なんで…」
「久しぶりだねー。今日、学祭だってハルから聞いて遊びに来たんだよ。そこにドラキュラの格好して立ってたけど囲まれてて忙しそうだったんだよね。てか繭ちゃん、幽霊の格好も可愛いよね。元気してた?」
「あ、はい。松永さんもお元気そうですね」
繭が答えると、礼也が笑った。
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