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少年悪魔
第12章 刻印
下着を着け、ふと自分の体に目を遣ると、繭は胸の間にくっきりとしたハート型の痣のようなものがついていることに気付いた。身体中に刻まれたキスマークとは違うその痣は薄紅色で、存在感を放ちながらもどこか優しさを感じる色だ。
「繭、その刻印のことだけど」
繭が胸元に視線を落としていることに気付いた遥斗が、話しかける。
「刻印?これのこと?」
繭が自分の胸元を指差すと、遥斗が頷いた。
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