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少年悪魔
第12章 刻印



校門を出た礼也が歩みを止める。
校内にいる時から、ずっと気配はあった。
「…こそこそ隠れていないで出てきたらどう?」
「なあに。ばれてたの。つまんないわね」
可愛らしい声が弾けるように響く。
礼也が振り向くと、華やかな顔立ちの女が婉然と微笑んでいた。
礼也が笑みを返す。
「久し振りだね、エリー。ハルに会いに来たの?」
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