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少年悪魔
第13章 そんなこと、知らない
「ええ!?繭、本当?」
「…うん」
「やだもう、付き合ってるなら二人とも言ってよ!」
雛乃が興奮してだんだんと大きな声で話すので、周囲のクラスメイトにも話が聞こえてしまっていた。
「え、何。ハルと柳井さん、付き合ってんの!?」
「マジで!?」
その日のクラスの話題は、繭と遥斗が付き合い始めたことで持ちきりだった。冷やかしの声は恥ずかしかったが、案外こういうのも悪くないと、繭も遥斗も笑っていた。
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