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少年悪魔
第16章 条件
「繭。貴女、ハルのこと好き?」
「え、えっ…。………はい…」
自分の顔が赤くなるのがいやでも判る。
繭は両手で自分の頬を覆った。
「そう。本当に好きなのね」
エリーは一体何が言いたいのだろう。
「あの」
「繭」
繭が話し掛けると同時にエリーが声を出した。
「これから話すこと、よく聞いて」
太陽はいつの間にか沈み、代わりに空には月が浮かんでいた。
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