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少年悪魔
第16章 条件



エリーの話は、繭にとっては衝撃でしかなかった。
今はまだ微量だが、定着をすればその後、抱かれる度に精気が大量に遥斗に流れ込むこと。
そのまま抱かれ続けていれば、精気はどんどんと奪われて、繭は死ぬこと。
遥斗もこのことを知っていること。
「ハルのことだから、今頃悩んでいるでしょうね。貴女を諦めるか、死ぬのをわかっていて抱き続けるか」
エリーは氷のように冷えた目で繭を見た。
繭の顔からは血の気が引いている。
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