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第17章 少年の迷いと、少女の決意

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学校までの道のりが遠く感じる。
足が重い。
遥斗は大きな溜め息を吐くと、背後から可愛らしい笑い声が聞こえた。
「朝から景気が悪いわね、ハル」
「…エリー」
「その様子だと、レイ君から聞いたようね。人間になる話とその条件の話」
何が楽しいのか、エリーはにこにこと笑っている。
「その話ね、私、繭にも精気を奪う話と一緒に伝えたのよ」
遥斗が目を見開いた。
「え…」