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少年悪魔
第17章 少年の迷いと、少女の決意
繭は目を閉じて、更に思考を巡らせた。
記憶が消えたら、二度と遥斗に恋をすることはないのだろうか。


――多分、違う。


それは何故と訊かれると、答えに窮するけれど、違うことだけは確かだ。
繭は一つの決意を持ち、目を開けた。
そして今、その決意を伝えるために、遥斗に向き合っていた。
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