この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
少年悪魔
第17章 少年の迷いと、少女の決意



「あのね、ハル」
繭は遥斗を見つめたまま、話を続けた。
「私は、記憶を無くしてもいいと思ってる」
「え…」
どうして、と言いたげな遥斗に繭はふわりと包み込むような笑顔を見せた。だが遥斗には納得できなかった。
「…無理だよ。繭も周りも忘れているのに、自分だけ覚えてるなんて、僕には…、耐えられる自信がない。僕は…、」
遥斗の中で今まで溜まっていたものが沸き上がり、涙となって溢れ出した。
こんな情けないところを、見せたいわけじゃないのに。
「…ハル」
繭が遥斗に手を伸ばす。
「記憶なんて…。そんなものなくても、また私は貴方に恋をすると思うから」
だから、泣かないで。
そう言って、繭は遥斗をそっと抱きしめた。
遥斗は、静かに泣いていた。
/231ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ