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少年悪魔
第18章 定着
「つまらなくて結構だよ」
「それだけ元気があるなら、もう心は決まったのね」
エリーが真剣な眼差しで遥斗に確認する。
「うん。…条件を呑んで人間になる」
「後悔しないわね」
エリーが念を押して訊くと、遥斗は柔らかい表情を見せた。
「しないよ。ね、繭」
繭が「うん」と微笑んで答えた。
エリーがふっと息を吐く。
「…大丈夫そうね。なら遥斗を人間にする術をかけるわ」
「術?」
繭が首を傾げた。エリーが頷く。
「悪魔の能力…、つまり精気を奪ったり、羽で空を飛んだりする能力も、人間に近い上級悪魔を除く下級悪魔を認識する能力も全部消し飛ばすの。悪魔の力は全て羽に集約されているから、羽を根元から完全に無くす術をかけるわ」
エリーがにっこりと笑う。
「じゃあ始めましょうか」
エリーが、ぶつぶつと呟き始めた。
空間がぐにゃりと歪む感覚が繭を襲う。
「っ…」
目眩を起こしたように、視界が揺れ、だんだんと白くなる。
(ハル…)
繭の意識が遠のいていく。


きっとまた、私は貴方に恋をする。


だから、どうか待っていて。


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