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少年悪魔
第3章 マーキング
だが、遥斗の話を聞くためにこんな人の気配のない場所が選ばれたのにはそれなりの理由があった。
「僕が悪魔っていうのは秘密にしているからさ。誰かに聞かれたりしたら困るんだよね」
引き戸を開けて、遥斗がゼミ室の中に入る。繭もそれに続いた。
室内は机と椅子が並べられているだけだった。室内の一番後ろにある席の一つに繭が着くと、遥斗は向かい合わせになるように椅子の向きを変えて座った。
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