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少年悪魔
第3章 マーキング
「そう。十六歳になって悪魔好みの血肉の味になった繭の体を守るための防衛本能として、悪魔の存在を確認できるようになったってわけ。襲われずに逃げることができるようにね」
「逃げるの?」
「昨日みたいな下っ端悪魔は節操がないから、目が合って、餌だと判ったら一気に食い尽くされるよ。下級悪魔にとって、人間の血肉はご馳走だからね。それがより悪魔好みの味なら尚更だよ。だから対処法としては悪魔を見つけたら気付かれる前に全速力で走って逃げるのが一番だね」
ただ、と遥斗は続ける。
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