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少年悪魔
第2章 誕生日の夜
「ありがとー!すっごい美味しそう!昼休みの時に食べていい?」
「もちろん」


「――いい匂いだね」


背後から、繭でも雛乃でもない第三者の声がした。
振り向くと、水色のストライプシャツを爽やかに着こなしたクラスメイトの知崎遥斗(ちさき・はると)がそこにいた。
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